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デリバリー・プロセスにかかわるスクリプトの学習と共有が顧客満足に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 11630110
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 商学
研究機関香川大学

研究代表者

藤村 和宏  香川大学, 経済学部, 助教授 (60229036)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードスクリプト / 顧客満足 / 職務満足 / クリティカルパス
研究概要

サービス消費では、顧客もデリバリー・プロセスに参加し、他の参加者と協働しなければならない。参加と協働における顧客の行動は彼がデリバリー・プロセスに関して保有するスクリプトに基づくことから、顧客が他の参加者の保有するスクリプトと共通性の高いものを保有しているかどうかが、顧客満足に重大な影響を及ぼすと考えらる。スクリプトにはこの台本機能以外に、評価基準機能と予測向上機能があり、これらが適切に働くことも顧客満足にポジティブな影響を及ぼすと考えられる。顧客満足の形成におけるこのようなスクリプトの機能を理論的・実証的に考察を行った。
実証的考察では、医療サービスとレストラン・サービスにおいて顧客満足調査を実施した。具体的には、医療サービスにおいて利用が進んでいるクリティカルパスが明示的スクリプトとして機能すると考えられることから、この利用の有無が入院患者の満足や評価に及ぼす影響を明らかにするための質的・量的調査を実施した。レストラン・サービスについては、利用者にスクリプトにかかわる情報を事前に提示した場合としない場合で、利用者の満足や評価がどのように異なるのかを明らかにするための量的調査を実施した。
その結果、デリバリーの参加者間でのスクリプトの共有は外部顧客の満足にポジティブな影響を及ぼすことが明らかになったが、その影響度は期待したほど大きなものではなかった。そして、スクリプトは外部顧客満足に直接的に影響を及ぼすのか、それとも他の要因を通じて間接的に影響を及ぼすのか、については今後の研究課題として残された。また、スクリプトやそれにかかわる情報をサービス・デリバリー前に提示することは外部顧客の満足構造を変化させることや、提示内容によっては外部顧客満足にネガティブな影響を及ぼす可能性があることも明らかになった。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (18件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (18件)

  • [文献書誌] 藤村和宏: "日本人のサービス消費における満足形成の特質"香川大学経済論叢. 第72巻第1号. 215-240 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤村和宏: "適切な苦情処理がもたらす効用と抑制される苦情行動"香川大学経済論叢. 第72巻第2号. 325-366 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤村和宏: "顧客満足の構造とマーケティングの方向性"TRI-VIEW. Vol.13 No.10. 10-16 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤村和宏: "サービス消費における不満の発生と抑制される苦情行動"マーケティング・ジャーナル. 第20巻2号. 25-38 (2000)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高嶋克義: "日本型マーケティング"千倉書房. 284 (2000)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 長谷川敏彦: "アウトカム・マネジメントの理論と実践"ビイング・ネット・プレス. 200 (2001)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuhiro Fujimura: "The Characteristics of Consumer Satisfaction/Dissatisfaction Formation in service Consumption of Japanese People"The Kagawa University Economic Review. Vol.72, No.1. 125-240 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuhiro Fujimura: "The Effect that Appropriate Complaint Handling Brings and the Restrained Complaint Behavior"The Kagawa University Economic Review. Vol.72, No.2. 325-366 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuhiro Fujimura: "The Structure of Customer Satisfaction and the Directivity of Marketing"TRI-VIEW. Vol.13 No.10. 10-16 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuhiro Fujimura: "The Occurrence of Dissatisfaction in Service Consumption and the Restrained Complaint Behavior"Japan Marketing Journal. Vol.20, No.2. 25-38 (2000)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Katsuyoshi Takashima (ed.): "Nihongata Marketing"Chikura. 284 (2000)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toshihiko Hasegawa (ed.): "Outcome Management no Riron to Gissen"Being Net Press. 200 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤村和宏: "サービス消費における不満の発生と抑制される苦情行動"マーケティング・ジャーナル. 第20巻2号. 25-38 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 高嶋克義: "日本型マーケティング"千倉書房. 284 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 長谷川敏彦: "アウトカム・マネジメントの理論と実践"ビイング・ネット・プレス. 200 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 藤村 和宏: "日本人のサービス消費における満足形成の特質"香川大学経済論叢. 第72巻第1号. 215-240 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 藤村 和宏: "適切な苦情処理がもたらす効用と抑制される苦情行動"香川大学経済論叢. 第72巻第2号. 325-366 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 藤村 和宏: "顧客満足の構造とマーケティングの方向性"TRI-VIEW. Vol.13No.10. 10-16 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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