研究課題/領域番号 |
11630124
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
櫻井 克彦 名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30022461)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | コーポレート・ガバナンス / 社会的責任 / 経営者の規律づけ / ステークホルダー・アプローチ / 日本型ガバナンス / グローバル・スタンダード / 株主価値原理 / 企業の社会的責任 / 企業と社会 |
研究概要 |
本研究は、現代の代表的企業である巨大株式会社企業を対象に、コーポレート・ガバナンスの今日的特色および基本的課題を明らかにするとともに、その結果を踏まえつつ我が国企業のこれからの方向、および日本型ガバナンスの展開可能性に関して基礎的考察を試みることを狙いとする。 本報告書の第1章では、コーポレート・ガバナンス問題の展開が今日の社会における規制緩和の社会的潮流と密接に関わっていることが論じられる。第2章では、コーポレート・ガバナンスにおける基本問題の1つとしての、だれのためのガバナンスかという問いに対する検討がなされる。コーポレート・ガバナンス問題の基本的領域、社会的責任論と企業権力、および、コーポレート・ヘゲモニーとコーポレート・ガバナンスについて考察がなされる。 第3章では、コーポレート・ガバナンスにおけるもう1つの基本問題である、どのようにして経営者を規律づけ、動機づけるのかという問題に関して、考察がなされる。現代の経営者職能について論じられたあと、ステークホルダー・アプローチに基づく企業経営技法が考察される。そして、経営者の規律づけとコーポレート・ガバナンスの問題が、経営者支配および取締役会改革に関連して論じられる。第4章では、日本的経営と日本型ガバナンスがとり上げられる。わが国における社会的責任課題と社会的責任研究についての動向、日本的経営とその国際的適用可能性、および日本型ガバナンスの可能性が述べられる。 最後に、第5章では、経営学研究とコーポレート・ガバナンス論について論じられる。経営学の方法、経営学の研究領域、および現代経営学研究とコーポレート・ガバナンス論について検討がなされている。
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