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環境問題の組織間関係論的分析

研究課題

研究課題/領域番号 11630139
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経営学
研究機関京都産業大学

研究代表者

佐々木 利廣  京都産業大学, 経営学部, 教授 (80140078)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード環境戦略 / CERES / グリーン・ステイクホルダー / 企業評価団体 / 組織間関係 / 株主行動主義 / 環境主義
研究概要

現在の環境問題をめぐる分析は、経営者の地球環境に対する倫理的・道徳的態度の変更を迫ったり、企業の積極的環境戦略の重要性を指摘することにとどまっており、企業の環境戦略とグリーン・ステイクホルダーとの間の相互作用プロセスを分析するまでに至っていない。さらに多くの企業がとる環境戦略がまさに競争的状況になり、環境戦略の競争的優位性の質が変化してきつつある状況で、競争戦略と環境戦略の同時性を前提にして企業の環境戦略を議論すべき時期にきている。
こうした分析のためのパースペクティブとして、競争戦略として企業の環境戦略を捉えながら、そうした企業の競争的環境戦略とそれを評価し投資行動や購買行動さらには企業格付け行動に反映させようとするグリーン・ステイクホルダーとの間の組織間相互影響過程を理論化するという道が考えられる
そのための予備研究として、これまでの組織環境論の発展過程のなかで新たに生じてきた視点と忘れられた視点とを確認する作業を行った。前者については、コンティンジェンシー理論の環境理解、環境選択論の環境理解、個体群生態学の環境理解、そして制度的アプローチの環境理解について文献レビューを行った。後者については、Emery=Trist(1965)の古典的論文で提示された因果テクスチャーという視点が、その後の組織環境論の発展のなかで忘れ去られていったことを確認した。
さらに実証研究として、CERESという環境コンソーシアムの10年間にわたる形成発展過程を分析することで、複数異種組織連合のマネジメントの変化を調査した。さらに10年間にICCRという宗教団体の株主行動(shareholder activism)を通じてセリーズ原則の署名に関係した米国企業を分析対象に、グリーン・ステイクホルダーと企業の環境戦略の相互関係について分析した。そして、企業の環境戦略上の差異を、政府-業界-グリーン・ステイクホルダー間の相互関係から生じる制度的フィールドとの関連で分析するという視点の重要性を指摘した。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 佐々木利廣: "環境問題の組織間関係論的分析に向けて-CERESの形成過程と企業の対応を中心にして-"日本経営教育学会創立20周年記念論文集『多次元的経営環境と経営教育』. 第2巻. 142-159 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 佐々木利廣: "CERES形成過程とセリーズ原則署名への株主行動"経済経営論叢(京都産業大学). 第35巻3・4号. 154-174 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toshihiro Sasaki: "Toward the interorganizational relationship analysis of Environmental Concerns"in Mitsuo Morimoto (ed.), Multi-dimensional Business Environments and Management Education Gakubunsha. 142-159 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Toshihiro Sasaki: "The Formation Process of CERES and Shareholder initiated resolution of Ceres Principles."Keizai Keiei Ronso. Vo.35, No.3-4. 154-174 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 佐々木利廣: "CERES形成過程とセリーズ原則署名への株主行動"経済経営論叢(京都産業大学). 第35巻3・4号. 154-174 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木 利廣: "環境問題の組織間関係論的分析に向けて"日本経営教育学会創立20周年記念論文集『多次元的経営環境と経営教育』. 第2巻. 142-159 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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