研究課題/領域番号 |
11630152
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
山本 浩二 大阪府立大学, 経済学部, 教授 (20166797)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 感性 / コストマネジメント / 原価企画 / VE / 新製品開発 / 目標原価 / 感性VE / 戦略的コストマネジメント / 商品企画 |
研究概要 |
本研究の目的は、商品企画という顧客の感性に訴える領域で展開される原価企画活動において、どこにコストをかけてどのように顧客の感性に働きかけるかという戦略的なコストマネジメントの役割を明確にすることにある。現実の製品開発における製品のコストと感性評価との関連、および顧客による製品の評価構造と製品開発の成功との関係を研究し、感性領域におけるコストマネジメントの研究を行った。 報告書では、まず戦略的コストマネジメントとしての原価企画の特徴とプロセス、および品質・感性へのアプローチを概観し、次に、商品開発の戦略性と商品開発の本質について論述し、機能およびデザインの評価の考え方について明らかにしている。さらに感性コストマネジメントの概要を説明し、感性コストマネジメントの調査結果を分析し、今後の課題を明らかにしている。 感性コストマネジメントに関する一連の調査は、総合家電メーカーの事業部の協力を得て実施し、その結果を新製品開発の実務に導入する試みを行った。調査では、対象製品として「ファクシミリ」を選定して、感性VEのフレームワークに基づく消費者の関心度調査および評価構造調査を実施し、一般消費者側と社内開発者側のメンバーの調査結果を分析した。製品の操作性、色質感、形状・大きさ、経済性などの評価項目について、消費者のもつ評価構造特性を明らかにし、製品開発の重点要素についての消費者と開発者との認識ギャップについて研究した。また、開発者側の開発意図が製品を通じて消費者に伝わっているかを中心に、現行製品へのコストのかけ方の成否と、次期新製品への反映のさせ方について分析した。実務への導入のプロセスで、感性コストマネジメントの手法を継続して研究する必要性と今後の課題が明らかになった。
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