研究課題/領域番号 |
11640128
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数学一般(含確率論・統計数学)
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
大和 元 鹿児島大学, 理学部, 教授 (90041227)
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研究分担者 |
近藤 正男 鹿児島大学, 理学部, 助教授 (70117505)
酒井 宦 鹿児島大学, 理学部, 教授 (60037281)
稲田 浩一 鹿児島大学, 理学部, 教授 (20018899)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ベリー・エシーンの上限 / 推定可能な母数 / 欠損量 / 次数 / 核関数 / LB-統計量 / U-統計量 / V-統計量 / ディリクレ過程 |
研究概要 |
推定量の漸近的性質として、核関数が退化していない場合、3つの統計量LB-統計量とU-統計量及びV-統計量の漸近効率は1に等しく、差は見られない。そこで、これら3つの統計量の漸近的違いを見るために、deficiencyと言う概念を用いて研究した。確率重み着き積率,分散,母集団平均の2乗,集中の尺度等について、具体的に比較の例も与えている。 kernelが退化していない場合、kernelに課される条件に違いがあるが、LB-統計量はU-統計量、V-統計量と同じく漸近正規性をもつ。その収束の早さを表す定理として、U-統計量、V-統計量についてはBerry-Esseen boundが既に求められている。我々は、LB-統計量とV-統計量を含む統計量の表現、U-統計量の線形結合のクラス、を得た。この新しい統計量についてのBerry-Esseen boundを求める事が出来た。特別な場合として、LB-統計量とV-統計量についてのBerry-Esseen boundが得られた。なお、V-統計量についてのBerry-Esseen boundはこれまでに求められてはいたが、それらより弱い条件の下で我々はBerry-Esseen boundを求める事ができた。或いは正確な上限の評価式が求められていなかった条件の下で、我々は正確な上限の評価式を求めた。 kernelが退化している場合、LB-統計量、U-統計量、V-統計量は漸近正規性を持たない。U-統計量については既にその漸近分布は知られている。我々はLB-統計量をU-統計量の線形結合により表現し、その漸近分布を求めた。同じ方法により、V-統計量の漸近分布を求めたが、此までに求められていた漸近分布の表現とは異なる表現を得た。我々のV-統計量の漸近分布の表現から、V-統計量の線形結合の表現の中で、漸近分布に影響する項が正確に分かる。
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