研究課題/領域番号 |
11640177
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎解析学
|
研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
高橋 泰嗣 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (30001853)
|
研究分担者 |
佐藤 亮太郎 岡山大学, 理学部, 教授 (50077913)
川畑 洋昭 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (70081271)
高橋 浩光 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (30109889)
加藤 幹雄 九州工業大学, 工学部, 教授 (50090551)
高橋 眞映 山形大学, 工学部, 教授 (50007762)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | Clarkson type inequality / Hlawka type inequality / Rademacher type-cotype / von Neumann-Jordan constant / James type constant / Uniformly convex space / Absolute norm / Geometry of Banach spaces / クラークソン型不等式 / ラフカ型不等式 / ラデマツハータイプ・コタイプ / ジョルダン・フォンノイマン定数 / 絶対ノルム / 一様凸空間 / 超回帰的バナッハ空間 / バナッハ空間の幾何学 / バナッハ空間 / タイプ・コタイプ / クラークソン不等式 / ラフカ不等式 / 正規構造 / 一様凸性 / ノイマン・ジョルダン定数 |
研究概要 |
バナッハ空間の構造を調べるには、空間のもつ様々な性質及びそれら諸性質の相互の関係を詳細に考察することが必要である。本研究では、古典的なノルム不等式及びその一般化を用いて、空間の様々な性質を特徴づけ、諸性質の相互の関係を明らかにした。以下に、得られた結果の概要を示す。 1.Clarkson型不等式とバナッハ空間の幾何学:Clarkson不等式(CI)の一般化として、多次元版及び重みつきを考察した。また、これらの不等式を用いて、空間の様々な性質(type-cotype,一様凸性など)を特徴づけた。更に、ランダムClarkson不等式の一般化も考察した。 2.Von Neumann-Jordan(NJ-),James(J-)定数とバナッハ空間の幾何学:バナッハ空間のNJ-定数をJ-定数を用いて評価した。また、空間の正規構造係数をNJ-定数で評価した。更に、J-定数の一般化としてJames型定数を導入し、これらの定数との関連で空間の様々な性質を考察した。 3.Hlawka型不等式とその拡張:空間のtype-cotypeとの関連でHlawka不等式の一般化を考察した。また、Hlawka不等式の拡張を積分形で与え、その応用としてDjokovic不等式を重みつきで与えた。これらの逆不等式の考察、及び、新たな解釈なども与えた。 4.Absolute normについて:空間の幾何学的性質の多くが2次元的であることから、C^2上のabsolute normに着目し、その基本的な性質を対応する凸関数との関連で調査した。また、一般のバナッハ空間の直和にabsolute normを導入し、この空間の一様凸性や狭義の凸性を対応する凸関数との関連で調べた。更に、C^n上のabsolute normについても考察した。 その他、種々のノルム不等式の拡張、エルゴード定理の拡張、ウェーブレット解析の応用などについて成果を得た。これらは、学会誌及び各種のシンポジウム等で発表した。
|