研究課題/領域番号 |
11640235
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
|
研究機関 | 国立天文台 (2000-2001) 京都大学 (1999) |
研究代表者 |
杉山 直 国立天文台, 理論天文学研究系, 教授 (70222057)
|
研究分担者 |
山田 良透 京都大学, 理学研究科, 助手 (20230493)
西 亮一 京都大学, 理学研究科, 助手 (80252419)
中尾 憲一 大阪市立大学, 理学部, 助教授 (90263061)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 宇宙論 / 大規模構造形成 / 構造形成 / 再加熱 / 銀河形成 / 大規模構造 / 星形成 / ダークマター / *一般相対論 |
研究概要 |
宇宙の階層構造の形成に関する次のような研究を行い、論文として公表した。 1.銀河形成に伴って生成された星からの紫外線によって、宇宙が再加熱される過程を、銀河形成の準解析的方法によって明らかにした。その結果生じる電離した銀河間物質との間の散乱によって、宇宙マイクロ波背景放射に温度揺らぎと直線偏光が生じる。この温度揺らぎ及び偏光の大きさ、角度分布を評価し、その観測によって、銀河形成過程が明らかにできる可能性について調べた。 2.大規模構造など、物質密度が集中している場所で生じる重力レンズ効果と、イオン化した銀河間物質の運動によって引き起こされる宇宙マイクロ波背景放射の温度揺らぎとの間の相関を求めることで、重力による構造形成と、銀河形成の間の関係を明らかにすることが可能であることを示した。 3.ニュートリノが質量を有するによって、大規模構造の形成が阻害されることを示し、その質量に制限を与えた。 4.水素原子形成期の密度揺らぎの弱非線形成長を詳細に解析し、その後の構造形成に与える影響を調べた。 5.密度、及び速度揺らぎの弱非線形解析を行い、観測量、特にハッブル宇宙膨張からのずれである固有速度の統計的性質を明らかにした。また、その結果を直接的な数値計算法であるN体数値計算と比較し、方法の妥当性について検討した。 6.インフレーションから作られる密度揺らぎの性質と、大規模構造との関係を調べた。 7.宇宙の大域的構造と、階層構造の種である温度揺らぎとの関係を調べた。
|