研究課題/領域番号 |
11640254
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
荒船 次郎 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (80013415)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | CP / バリオン数 / F-ball / Q-ball / ダークマター / バリオシ数分離 / F-Ball / Q-Ball / バリオン数分離 / 安定性 |
研究概要 |
1、非トポロジー的ソリトン: 宇宙のバリオン数の起源に非トポロジー的ソリトンを考える模型の特徴は宇宙のバリオン数とダークマターを同時に説明しうることである。中でもQ-ballは有名であるが、もう一つの可能性として、Fermi-ballが重要となる可能性もある。そこで、過去の他目的の実験の再解析からQ-ballとFermi-ballについて観測と矛盾しないパラメタ範囲を調べた。Q-ballについては、Q>10^<22>程度であるべきであることがわかり、Affleck-Dine機構に厳しい制限が得られた。F-ballについては、M<10^8GeVまたはM>10^<29>GeVという制限が得られ、この制限の下で宇宙初期の熱浴の影響を検討した所、Morrisらの導入したクーロン斥力による安定化の条件がデバイ遮蔽のため困難になること、従って、Fermi-ballが生き残るためには、半径がDebye遮蔽半径よりも小さいか、または、thin-wall近似からのずれを考慮するか必要があることがわかった。 2、2段階相転移の場合の壁の反射の定式化:宇宙のバリオン数をweak scale温度で説明しうる模型の中に、2段階相転移模型がありうる。それはweak SU(2)×U(1)対称な真空から、別の真空を経由した後に現在の宇宙が生じたとする説である。この場合に異なる真空の境界面をフェルミオンが通過するに伴いMajorana粒子からDirac粒子に変わる過程やその逆の過程がしばしば起こるのでその通過・反射の定式化を行なった。
|