研究課題/領域番号 |
11640280
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
稲垣 知宏 (2001) 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 講師 (80301307)
牟田 泰三 (1999-2000) 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80025353)
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研究分担者 |
両角 卓也 広島大学, 理学研究科, 講師 (20253049)
大野木 哲也 京都大学, 基礎物理学研究科, 助教授 (70211802)
小平 治郎 広島大学, 理学研究科, 助教授 (40127080)
山本 一博 広島大学, 理学研究科, 助手 (50284154)
稲垣 知宏 広島大学, 総合科学部, 講師 (80301307)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 超対称性 / 複合模型 / 宇宙初期 / 有限温度 / 余剰次元 / 曲がった時空 / 動的対称性の破れ / 超対称複合模型 / 場の量子論 / 複合場 / 重力 / 多次元宇宙 |
研究概要 |
素粒子の統一理論の有力な候補であると考えられている超対称標準模型のヒッグス場がフェルミ粒子対の複合状態であるとした場合に、宇宙初期の物理現象が受ける影響を調べる目的で実施し、以下の研究成果を得た。 1.宇宙初期状態(有限曲率時空、有限温度、有限密度)における超対称複合場理論の相構造の研究を進めた。カイラル対称性が動的に破れることを確かめ、有限温度、及び有限曲率の下で、この対称性の破れは1次の相転移として起こりうることを見いだし、インフレーション期の相転移によるストリング生成の可能性について研究した。 2.複合模型の特徴を調べるため、ゲージ化した模型の高温状態での相構造についてシュインガー、ダイソン方程式を用いて詳細に解析し、臨界点、臨界指数のフェルミオンフレーバー数依存性を明らかにした。 3.真空凝縮した模型の現象論的帰結を調べるには高温状態での非摂動効果を取り扱う必要がある。この効果を数値的に取り扱う非等方格子の処方を研究し、零温度の系においても非等方格子の処方は比較的重い質量のフェルミ粒子を含むような中間子の解析に対して有効であること等を明らかにした。 4.複合模型のシュインガー、ダイソン方程式を高次元理論に拡張し、時空の構造が理論の相構造に与える影響を解析することで、余剰次元のある時空における動的対称性の破れの特徴を明らかにした。 5.高エネルギー領域の物理によりCPが破れたとして、それがレプトン数の破れに与える影響を研究し、低エネルギーでの観測からレプトン数の破れについて得られる一般的な制限を明らかにした。 6.強力な重力レンズシステムを用いて、宇宙の状態方程式、暗黒エネルギーを観測する可能性について研究し、スーパーノヴァの観測等から得られている以上の制限を得るために必要なデータについて明らかにした。
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