| 研究課題/領域番号 |
11640281
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(C)
|
| 配分区分 | 補助金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
|---|
| 研究機関 | 愛媛大学 |
|---|
研究代表者 |
上田 保 愛媛大学, 理学部, 教授 (40029492)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
| 研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
| 配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
|---|
| キーワード | ストレンジネス / ハイパー原子核 / ハイペロン / 核力 / 超核子力 / ラムダ粒子 / シグマ粒子 / グザイ粒子 |
|---|
| 研究概要 |
核子・核子相互作用に対するOne-Boson-Exchange-Potential(OBEP)模型を基礎にとり、1中間子の交換にはSU3対称性理論を適用し、相関2中間子の交換は有効1中間子の交換として表現し、SU3対称性を破る要素として扱う。これにより、核子・超核子相互作用の理論への拡張に成功した。成果は次のIとIIに分類できる。
I ∧ N-Σ N結合系に対するOBEP模型の構築と超核子多体系への応用
この理論は∧ N-Σ N結合系の散乱の実験事実を正確に記述する事を証明した。∧を含む3体系(Hypertriton)に応用し、その結合エネルギーを説明する事を証明した。既存の理論とはΣN間の相互作用に特徴的相違がある事を指摘すると共に将来の実験で区別する事を提案した。
II ≡N及び≡≡系に対するOBEP模型の構築と≡-超原子及び≡-超原子核への応用
≡N系のOBEP模型を構築し、これから≡-核子物質の系のG行列を導出し、G行列から≡-原子核間のポテンシャルを導出した。未知のシグマ中間子結合常数を≡-C超原子核系の実験データから決めた。この結果、≡-超原子及び≡-超原子核の束縛状態を予言した。≡-B超原子核の1S状態に対して対応する実験データにピーク構造が認められる。しかし、未だデータの分解能は十分でなく実験精度を上げてより詳細に調べる事を提案した。シグマ中間子結合常数の決定により≡N及び≡≡系に対するOBEP模型を決定できて、これらの系の散乱断面積及び≡≡系の束縛状態を予言した。
|
