研究課題/領域番号 |
11640291
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 奈良産業大学 (2001-2002) 福井工業大学 (1999-2000) |
研究代表者 |
政池 明 (正池 明) 奈良産業大学, 情報学部, 教授 (40022587)
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研究分担者 |
大竹 淑恵 理化学研究所, 研究員 (50216777)
河合 武 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (20027436)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 中性子の共鳴吸収 / ヘリシティ非対称 / 中性子スピン回転 / 空間対称性 / p波共鳴 / 冷中性子源 / 超冷中性子 / 中件子干渉計 / パラジウム / パリティ / P波共鳴 / 中性子干渉 / 中性子 / アンチモン / 時間対称性 / 国際研究者交流(仏) / 波動特性 / スピン回転 / 陽子偏植 / 陽子偏極 |
研究概要 |
ハドロン間に働く弱い相互作用の大きさは核力の10^<-7>程度であるとされてきた。ところが我々の一連の低速中性子のP波共鳴反応実験においてはパリティの破れの効果が10^6倍も増幅されていることが示された。そこで本研究ではこの効果を定量的に求めるためにNb, Rh, Pd, Ag, Sb, Cs, I, Th核などの数多くのP波共鳴における中性子ヘリシティ非対称度を調べて弱いマトリックス・エレメントの分散を求め、弱いspreading widthsの平均が(1.5±0.3)×10^<-7>eVである事を示した。 一方中性子が^<139>La核を透過する際に0.734eVのP波共鳴内でスピン回転する現象の観測を行い、スピン回転角が(7.4±1.1)×10^<-3>rad/cmとなることを見出した。 これら全ての実験結果はs-p mixing modelによって説明できることが明らかになった。 一方冷中性子発生についての研究ではcylindrical annulus moderator cellの特性を詳しく調べ、それを冷中性子源の建設計画に生かすべく、検討が進められた。また固体重水素をmo deratorとして超冷中性子を発生させ、それを用いて固体重水素中での超冷中性子の寿命の測定を行った。 更に、冷中性子スピン位相干渉計を用いて量子力学的観測理論を解明するためにスピン干渉実験装置にメカニカル・アロイングによって製作された混合状態のサンプルを挿入し、スピン干渉項を測定する実験をおこなった。この実験によって量子力学的波動関数のコヒーレント状→不完全コヒーレント状態→デコヒーレント状態という状態変化をもたらす物理量を発見した。 これらの研究はいずれも中性子の波動特性に関連した基礎物理学の研究に新しい分野を切り開くために役立てられるものと期待されている。
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