研究課題/領域番号 |
11640319
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
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研究機関 | 理化学研究所 (2000) 広島大学 (1999) |
研究代表者 |
石原 照也 理化学研究所, 励起子工学研究チーム, チームリーダー(研究職) (60168250)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | フォトニック結晶 / ポラリトン / 周期構造 / グレーティング / 励起子 / 無機有機層状ペロブスカイト / 第二校高調波 / 電子線リソグラフィー / 無機有機ペロブスカイト / 発光寿命 / 2次元 |
研究概要 |
無機有機ペロブスカイト半導体(C_6H_5C_2H_4NH_3)_2PbI_4薄膜の励起子超放射を調べるために、スピンコート膜において単結晶ドメインサイズが大きくなる条件を探索した。グローブボックス内でスピンコートを行い原子間力顕微鏡を用いて観測したところ、ピットのない一様な膜が作製できることがわかった。しかし発光寿命については有意な差は見出されなかった。 励起子共鳴をもつ半導体の周期的導波路構造の透過スペクトルと電場分布を計算する理論を構成し、散乱行列法を応用して正確に数値計算するプログラムが完成した。これによりこれまでわれわれの実験で観測されていた透過スペクトルにおけるディップの深さの偏光依存性などが理解できるようになり、適切な構造が設計できるようになった。周期構造と励起子光学非線形性を利用した「励起子ポラリトン光スイッチ」について特許を出願した。 無機有機ペロブスカイト半導体(C_6H_5C_2H_4NH_3)_2PbI_4薄膜を用いた周期的導波路構造の超高速光学非線形性について強度依存性、波長依存性についてポンププローブ法で調べた。導波路モードの励起による透過スペクトルのディップがポンプ光による励起によってシフトすることが分かった。 2次の非線形性の起源について理論的な考察を行った。「非対称分極率分布周期配列型光第二高調波発生装置」の特許を出願した。実際にそのような構造を電子ビームリソグラフィーで作製し、ナノ秒パルス赤外光を照射して、緑色の第二高調波が発生することを確認した。
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