• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

変成岩組織の再現実験と天然岩石の定量的解析

研究課題

研究課題/領域番号 11640482
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 岩石・鉱物・鉱床学
研究機関九州大学

研究代表者

池田 剛  九州大学, 大学院・理学研究院, 助教授 (40243852)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード岩石組織 / スノーボール構造 / 部分融解 / 変成岩 / 温度圧力条件 / 再現実験
研究概要

岩石組織の定量的評価はまだ初期的段階にある.それは,構成鉱物や全岩の化学組成を記述する岩石学と,岩石の運動学的変数を記述し力学的条件を求める構造地質学の両分野の境界領域の問題であるからである.しかし,固体地球のダイナミックな変遷を理解するための情報は,岩石組織から多く得られるはずである.このような問題意識のもとに,本研究では室内実験による岩石組織の再現と,天然の岩石組織の定量的な解析を目的とした.前者は有益な結論を導くには至っていないが,後者についてはメソスケールからマイクロスケールに及ぶ,天然の岩石組織を解析することができた.個々のテーマどうしは必ずしも関連ないので成果を以下に列挙する.
1)メソスケールの火成岩に見られる層状構造が,拡散に律速されるLiesegang Ringsに見られるようなスペース則を満たすことを明らかにし,その成因に大きな制約条件を与えることができた.
2)剪断センスの指標として用いられているザクロ石のスノーボール構造の成因を新たな機器および岩石学的な手法によって明らかにした.従来この構造の成因には対立する説があり,顕微鏡下でみられる微細構造の解釈と,力学的シミュレーション,および室内実験に基づいていた.微細組織の記載に加え,単結晶-多結晶の区別,3次元的形態,組成累帯構造を明かにし,この長い議論に終止符を打つことができた.
3)地殻下部では岩石が部分融解する可能性があることは指摘されていたが,その証拠を捉えることは必ずしも成功していない.本研究でカソードルミネッセンスを観察することによって,岩石が部分融解している組織を特定することができた.

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 坂野昇平,池田剛: "組成空間とFeMg-1"地学雑誌. 108. 150-157 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nishiyama T,Ikeda T.Ozono S,Nakajima F: "Spacing law in igneous layering : a similarity to Liesegang rings"Geology. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Banno S, Ikeda T.: "Composition space and FeMg-1"Journal of Geography. 108 (2). 150-157 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nishiyama T, Ikeda T, Ozono S, Nakajima F.: "Spacing law in igneous layering : a similarity to Liesegang rings"Geology. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 坂野昇平,池田剛: "組成空間とFeMg-1"地学雑誌. 108. 150-157 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Nishiyama T,Ikeda T.,Ozono S,Nakajima F: "Spacing law in igneous layering : a similarity to Liesegang rings"Geology. (in press).

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 坂野昇平、池田剛: "組成空間とFeMg-1"地学雑誌. 108. 150-157 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi