研究課題/領域番号 |
11640513
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
恩田 正雄 上智大学, 理工学部, 講師 (30053672)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | FTマイクロ波分光器 / 固体のマイクロ波分光 / 安息香酸と水の錯体 / 525φ凹球面鏡 / ベンジルアルコール / アニソール / フッ素置換アニソール / カテコール / MB-FTMW / 4〜12GHz領域 / 安息香酸-水錯体 / カテコール-水 / アニソール-水 / 安息香酸-水 / 大型凹球面鏡 |
研究概要 |
常温において固体である有機分子の回転スペクトル測定のため、分子流型フーリエ変換マイクロ波分光器(MB-FTMW)を試作することを試みた。固体およびおおよそ沸点が200℃以上の比較的大型分子(B,C=1000MHz以下)のマイクロ波分光は低J遷移が現れる低周波数領域(8GHz以下)において感度が低く、あまり行われてこなかった。本研究では既存MB-FTMW分光器の主にノズル周辺を、固体試料の気体化が容易に行われるように改造し、希ガスとの混合気体の分子流生成方法を検討した。感度および分解能を上げるため分子流の方向がマイクロ波パルスの伝搬方向に一致するGrabow型に改造した。鏡背部が外部に接しているため固体および高沸点液体試料の加熱等が容易になった。 また、マイクロ波回路の改良により既存分光器の感度向上に成功した。購入したアンプとミキサーにより導入マイクロ波のパワーアップと検波系のノイズを低減することが出来た。 第二段階は別件科研費を戴き数年前より行ってきた、直径550mmの凹面鏡によるファブリーペロー空洞の構築である。大型鏡製作のための冶具を設計・製作し、安価に自作できる目途がついたが現在は表面粗さがミクロンオーダーであり、さらに精度を上げるため冶具・精度測定の改良を行っている。 我々は生物化学関連分子と水(複数)との水素結合錯体の構造決定を目標としている。具体的には、安息香酸〜水、カテコール〜水、アニソール〜水などの錯体の測定を試みているが現在のところ遷移は観測されていない。この内で安息香酸〜水のab initio計算の結果を成果報告書に記載した。
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