研究課題/領域番号 |
11640545
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
佐藤 毅 東京理科大学, 理学部, 教授 (20089329)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | カルバニオン / カルベノイド / マグネシウムカルベノイド / スルホキシド / シクロペンテノン / スルホキシド-マグネシウム交換反応 / アレン / カルボン酸 / リガンド交換反応 / アルキリデンカルベノイド / マグネシウムシクロプロピリデン / アジリジニルマグネシウム / 不斉合成 / ホモロゲーション / アジリジニルリチウム |
研究概要 |
炭素の陰イオン(カルバニオン)ならびにカルベノイドは有機合成上極めて重要な反応活性種であり、これを効率良く生成させる新方法の開発は有機化学を基盤とする科学の発展に大きく寄与する。本課題研究による研究は申請者らが見出したスルホキシドのリガンド交換反応を基軸とする方法によりカルバニオンならびにカルベノイド(特にマグネシウムカルベノイド)を生成させ様々な新しい合成法を開発しようとする物である。当該期間中に得られた新しい成果を以下に列挙する。 1、スルフィニルアジリジンにグリニヤール試薬を反応させると効率良くアジリジニルマグネシウムが生成することを見出した。この物とアルキルハライドとのクロスカップリングを経由して様々な4級不斉炭素を有するアミノ酸類の不斉合成へと展開中である。 2、α-クロロビニルスルホキシドにアセトニトリルのリチウムカルバニオンを反応させると5員環状エナミノニトリルが高収率で得られた。これより4、4ジー置換シクロペンテノン骨格を有する天然物の不斉全合成を検討している。 3、α-クロロビニルスルホキシドに酢酸エステル類のリチウムエノレートを反応させると収率良く付加することを見い出した。これより様々な多官能性カルボン酸類の新しい合成法を開発した。 4、α-クロロシクロプロピルスルホキシドのグリニヤール試薬とのリガンド交換反応によりマグネシウムシクロプロピルカルベノイドが収率良く生成することを見い出した。これよりアレン類並びにアルキリデンシクロプロパン類の新しい合成法を確立する事ができた。 5、α-クロロビニルスルホキシドからマグネシウムアルキリデンカルベノイドを生成させる方法を見い出し、これを使ってアレン類を合成する新しい方法を開発出来た。
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