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クラウン―シクロデキストリン色素架橋体の合成とアミン類の"クラス認識"呈色

研究課題

研究課題/領域番号 11640582
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機能・物性・材料
研究機関大阪大学

研究代表者

兼田 隆弘  大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (50029899)

研究分担者 朝野 芳織  大阪大学, 産業科学研究所, 教務職員 (00311762)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードクラウンエーテル / 完全メチル化シクロデキストリン / アミン指示薬 / 分子認識 / アゾ色素 / シクロデキストリン
研究概要

当初の研究目的であるアミンの"クラス選択呈色能"についてα系色素架橋体を用いて検討した結果,典型的な第1級アミン類は青紫色に,第2級アミン類は赤色に呈色することが明らかになった。第3級アミン類は溶媒としてクロロホルムを用いると反応せずに,黄色のままであった。従って,当初に予想した"クラス認識"呈色が実現されたかに思えた。しかし,構造的にバライエティーに富んだ,例えば水酸基を有するアミン類に対する一般性を検討したところ,1,2級アミンの中間的な色調を示す場合のあることが分かった。すなわち,最も重要な一般性という点において,ある制限を設ける必要性が生じた。しかし,当初の目的であったアミンの"クラス認識"呈色は基本的には実現できたと言える。
非常に有益な中間体である6-ο-モノトシル完全メチル化α-,β-,γ-シクロデキストリンおよび対応するモノアルコールの実用的な20gスケールの量産方法を確立することに成功した。この新しい方法は反応の再現性がよく,中間体が高収率で得られ,MeI-NaH系に不安定な置換基を有するポリアルコール類の完全メチル化にも応用可能である。
完全メチル化α-シクロデキストリン骨格にアゾベンゼン基をエステル結合で連結した色素架橋体を水中で2-ナフトールとアゾカップリングすることによって,環状5量体を単離,同定することができた。この5量体は,主たる環構造が機械的結合でのみ組立っているという珍しい構造をしており,2次元分子マシンの土台としての利用が期待される。
完全メチル化α-シクロデキストリン-アゾベンゼン1:1連結系は,一般的に自己会合によって差し違い型2量体を選択的に高収率で生成することを明らかにすることができた。

報告書

(3件)
  • 2001 研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 兼田隆弘: "6-ο-モノトシルおよび6-モノヒドロキシ完全メチル化α-,β-,γ-シクロデキストリン誘導体の新規大量合成法"ケミストリーレターズ(日本化学会速報誌). 514-515 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 兼田隆弘: "環状5量体構造が機械的結合のみによって保たれている最初の[5]スーパーシクロデキストリン"ケミストリーレターズ(日本化学会速報誌). 1264-1265 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤本辰彦: "パラキシリレンスペーサーを介する完全メチル化α-シクロデキストリン-アゾベンゼン連結体の最初の親油性差し違い2量体"ケミストリーレターズ(日本化学会速報誌). 564-565 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahiro Kaneda, Tatsuhiko Fujimoto, Jun'ichiro Goto, Kaori Asano, Yoshitaka Yasufuku, Jone Hwa Jung, Chiaki Hosono, and Yoshiteru Sakata: "New Large-Scale Preparations of Versatile 6-O-Monotosyl and 6-Monohydroxy Permethylated α-,β-, and γ-Cyclodextrins"Chemistry Letters. No.5. 514-515 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahiro Kaneda, Takashi Yamada, Tatsuhiko Fujimoto, and Yoshiteru Sakata: "The First [5] Supercyclodextrin whose Cyclopentameric Array is Held Only by a Mechanical Bond"Chemistry Letters. No.12. 1264-1265 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuhio Fujimoto, Yukihiro Uejima, Hiroya Imaki, Naoya Kawarabayashi, Jong Hwa Jung, Yoshiteru Sakata, and Takahiro Kaneda: "The First Lipophilic Face-to-Face Dimers of Permethylated α-Cyclodextrin-Azobenzene Dyads through a p-Xylylene Spacer"Chemistry Letters. No.5. 564-565 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tatsuhiko Fujimoto: "The First Lipophilic Face-to-Face Dimers of Permethylated α-Cyclodextrin-AzobenzeneDyads through a p-Xylylene Spacer"Chemistry Letters. 5号. 564-565 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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