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「棲み込み連鎖」仮説に基づく砂泥底造礁サンゴ群集の成立と維持機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11640629
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 生態
研究機関東北大学

研究代表者

西平 守孝  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (80004357)

研究分担者 横地 洋之  東海大学, 海洋研究所, 助教授 (70119709)
研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード棲み込み連鎖 / サンゴ群集 / 砂泥底 / 群集動態 / 多種共存機構 / 棲息場所提供 / 砂泥底サンゴ群集 / 造礁サンゴ / 種多様性の維持機構 / 群集の成立過程 / 種多様性 / 多種共存 / 西表島
研究概要

砂泥底における造礁サンゴ群集の成立と維持機構を,「棲み込み連鎖」仮説に基づいて解明することを目的に,西表島網取湾と沖縄島大浦湾および金武湾で研究を行なった。
1)網取湾では,湾口-湾奥の環境傾斜に対応して,造礁サンゴの分布や群集構造に変化が見られた。湾奥部の泥底には繊細な樹枝状のミドリイシ類,トゲミドリイシ類およびミレポラを主体とした群集が発達し,それらのパッチ内外に多くの群体破片が散在していた。また,沈殿物に強いキクメイシモドキとタヤマヤスリサンゴば湾口部や湾最奥部には見られず,中央部湾奥よりに高密度で分布していた。タマヤスリサンゴは新規加入や大型群体の分断・死亡などが多く、きわめて激しい動態を示した。
2)湾奥部の泥底に実験的に設置したミレポラとオオトゲミドリイシの群体破片は,大きいほど生存率が高かった。泥底に刺さって安定した破片の生存部分の成長によって,パッチが成長し,あるいは新たに形成されることが予測された。
3)網取湾奥部の泥底に散乱した樹枝状サンゴの骨格に,さまざまなサンゴの着生を確認した。サンゴが死後に提供する骨格にプラヌラ幼生が付着し,泥底における種多様性の増加と維持に重要であることが確認された。サンゴによる付着基質の提供とそこへの棲み込みが泥底における固着性のサンゴ群集の成立と維持および多種共存に重要であることが確認された。
4)大浦湾では,スイショウガイ成貝の殻へ棲み込むことによって,キクメイシモドキが泥底でも生存できることを示した。金武湾では,ワレクサヒラィシとスツボサンゴおよびムシノスチョウジガイの棲息を確認した。後者2種はホシムシとの棲み込み共生関係が,またワレクサビライシはその形態と行動が砂泥環境に適応的であることを確認した。

報告書

(4件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 西平守孝: "多種共存のからくり・生物が生物の棲み場所をつくるサンゴ礁"サイアス(朝日新聞の科学雑誌). 2000-03. 68-72 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西平守孝: "サンゴ礁のモニタリングについて"海中公園情報. (128). 10-15 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西平守孝: "キクメイシモドキのスイショウガイ殻上への付着状況:海岸に打ち上げられた貝殻の観察"沖縄生物学会誌. (39). 93-97 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Isomura, N., Nishihira, M.: "Size variation of planulae and its effect on the lifetime of planulae in three pocilloporid corals"Coral Reefs. 20. 309-315 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nishihira, M.: "Mechanisms of multi-species coexistence - Coral reefs where organisms make their habitat"SCIaS, Popular Science Magazine of Asahi-Shinbun. 68-72 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nishihira, M.: "Coral reefs and its monitoring"Marine Parks Journal (in Japanese). 128. 10-15 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nishihira, M.: "Colonization of gastropod shells Strombus canarium by the faviid coral Oulastrea crispata (Scleractinia : Faviidae) : Observation of shells stranded ashore"Biol. Mag. Okinawa (in Japanese with English summary). 39. 93-97 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Isomura, N. and Nishihira, M.: "Size variation of planulae and its effect on the lifetime of planulae in three pocilloporid corals"Coral Reefs. 20-4. 309-315 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西平守孝: "キクメイシモドキのスイシヨウガイ殻上への付着状況:海岸に打ち上げられた貝殻の観察"沖縄生物学会誌. (39). 93-97 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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