研究課題/領域番号 |
11640630
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
土谷 岳令 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (20227432)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 水生植物 / 換気 / 導通コンタクタンス / 加圧 / リーフコンダクタンス / ガスフラックス / 導通コンダクタンス |
研究概要 |
はじめに、水生大型植物の換気能力を評価する目的で、携帯可能な水生大型植物の葉またはシュート内部空気の動的圧力の連続測定装置および植物体各部位の空気導通コンダクタンス測定装置を作成した。前者は、小型多点計測カード付きA5サイズのコンピュータ、各種センサーなどから構成され、野外の微環境の日変化も同時に測定・記憶できるようになっている。後者はパームコンピュータ、小型データロガー、微差圧センサー、マスフローメータなどから構成され、その場でコンダクタンスおよび葉またはシュートの静的加圧力の計算結果が表示されるようになっている。これらの装置を用いてコウホネなどの浮葉植物およびヨシの換気能力の迅速な計測を可能にした。ヨシ群落については、単位土地面積当たりのガスフラックスの推定と、さらにTCDガスクロマトグラフィーを用いたガス組成の測定をおこなった。土壌から大気へとぬけていく窒素ガスフラックスを計算すると1gN_2m^<-2>d^<-1>のオーダーとなり、これまで論文等で報告されてきた脱窒速度の推定値の多くのものよりも1桁大きな値となった。 次に、蒸散速度の測定から得られたリーフ(水蒸気拡散)コンダクタンスから、換気導通コンダクタンスを推定可能なのかを検討した。浮葉植物のアサザおよびガガブタでは両者に高い相関があることが判明した。本研究によって、植物体内動的圧力とリーフコンダクタンスを測定することによって、非破壊的に水生植物群落の換気速度を推定できる可能性がひらかれた。
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