研究課題/領域番号 |
11640678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・代謝
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
尾崎 浩一 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90194539)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 小胞輸送 / Rab / ニューロン / 視細胞 / ロドプシン / シナプス小胞 / エンドサイトシス / ショウジョウバエ / 視物質 / Rab蛋白質 / Tet-on / GFP / ダイナミン |
研究概要 |
本研究では、脳の発生や記憶などに伴うニューロンの構造・機能変化において小胞輸送・リサイクリング系が果たす役割を明らかにするため、神経細胞の中でもその極性構造が極めて明瞭で扱いも容易な視細胞をモデルとし、細胞内小胞輸送マップを作成することを目標とした。各種Rab蛋白質変異体について、蛋白質輸送および細胞の微細構造の異常を観察した結果、視細胞における小胞輸送経路の概容が明らかとなり、また、神経細胞における小胞輸送系の構築や働きを調べる上で、樹状突起方向への輸送阻害にはRAB2の、軸策方向への輸送阻害にはRAB3およびRAB5の、また、シナプス小胞のリサイクリングの阻害にはSHIBIREの変異体が有用であることがわかった。これらの変異蛋白質を有効に作用させ、より効果的な輸送阻害を引き起こすために、マーカー蛋白質と変異Rab蛋白質を時差的に発現させることができる系を開発した。また、神経軸索・終末方向への輸送をリアルタイムでトレースできるよう、輸送マーカーとしてGFP標識蛋白質を発現するよう系を設計した。この系はTet-onシステムを用い、ハエに対する経口的なテトラサイクリン投与により、速やかにGFP標識したシナプトフィジンを発現させることを可能にする。従って、各種の変異Rab蛋白質等を熱ショックプロモーターなどにより予め発現させておいたハエに対してTetを投与することにより、標識蛋白質の効果的な輸送祖阻害が可能になる。現在、GFP標識したシナプトフィジンの発現を、Tetにより誘導することに成功しており、更にその発現を、視細胞に限定することにも成功している。今後、このハエにおける標識蛋白質の分布をより詳細に解析するとともに、神経終末方向への輸送過程とその制御を光顕、電顕レベルで明らかにする予定である。
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