研究概要 |
1.中国産のFissidens(ホウオウゴケ属)の多くの標本を研究し,4種(F.angustifolius Sull., F.closteri ssp.kiusiuensis (Sak.) Z.Iwats., F.longisetus Griff.およびF.subbryoides Gang.))を追加し,フィンランドのBryobrothera第5巻(1999年)に発表した. 2.これまで分類学的に不明なことが多かったF.involutus Wils.ex Mitt.とその近縁種について研究し,詳細を明らかに,ドイツのHaussknechitia Beiheft 9(1999年)に発表した. 3.中国から記載されたF.guangdongensis(ニセチャイロホウオウゴケ)を静岡県から報告した. 4.中国(台湾を含む)のFissidens(ホウオウゴケ属)の再検討を行い,52種を確認し,検索表,各種の形態,分布,生態などをまとめて,米国ミズリー植物園から発表した(2001年). 5.日本からホウオウゴケ属の新種3(F.neomagofukui Z.Iwats. & T.Ssuzuki, F.pseudo-taxifolius Z.Iwats. & T.SuzukiおよびF.pseudo-adelphinus Z.Iwats. & T.Suzuki)を発見し,服部植物研究所報告第92号(2002年8月)および蘚苔類研究第8巻第5号(2002年2月)に発表した. 6.国立科学博物館所蔵の南太平洋ヴァヌアツのFissidens(ホウオウゴケ属)標本を研究し,17種を確認した.うち,7種はヴァヌアツからはじめての記録である.この結果は国立科学博物館つくば実験植物園研究報告第21号(2002年12月)に発表した.
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