研究概要 |
本研究は,以下の目的に対して,平成11年度および平成12年度において実施された。 (1)意匠形状を感性的に表現する言語(視覚感性言語)の解析と抽出 (2)視覚感性言語により駆動可能な意匠形状設計支援システムの開発 (3)意匠形状高品位化システムの開発 得られた研究実績概要は下記のとおりである。 (1)デザイナーがデザイン活動の中で用いている意匠形状を視覚感性的に表現する言語(本研究では視覚感性言語と定義)を抽出し,その言語が形状に及ぼす定量化パラメータを導出した。 (2)上記(1)で抽出された視覚感性言語とそれにより制御される工学的形状パラメータを対応づけ,視覚感性言語で形状制御するためのパラメータを明らかにした。 (3)視覚感性言語を用いて形状制御パラメータを変化させることにより,形状のモデリングと形状の修正・変更が可能な意匠形状設計支援システム(視覚感性言語駆動型意匠形状設計支援システム)の概念設計を行った。 (4)視覚感性言語駆動型意匠形状設計支援システムの基本設計・詳細設計を行い,同基本設計・詳細設計に基づきシステムの開発を行った。 (5)視覚感性言語および形状制御パラメータにより,モデリングされた形状をハイライト曲線,曲率分布などの工学的パラメータを用いて,曲面形状を高品位化するためのシステム(意匠形状高品位化システム)の概念設計を行った。 (6)意匠形状高品位化システムの基本設計・詳細設計を行い,目的としている視覚感性言語駆動型意匠形状設計支援高品位化システムを構築した。
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