研究課題/領域番号 |
11650393
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
高橋 進一 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (50051561)
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研究分担者 |
池原 雅章 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (00212796)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | サブバンド / 符号化 / 非可逆 / 可逆 / サブバンド符号化 / ウェーブレット変換 / 全域通過回路 / 可逆符号化 / 非可逆符号化 |
研究概要 |
本研究ではサブバンド非可逆、可逆符号化のために2つの方式を提案した。1つは全域通過回路の並列接続による2チャンネルフィルタバンクに基づくウエーブレット変換によって、サブバンド符号化を行う方式である。この場合には同一構造でかつ少ない演算量で実現できるものの、良好な符号化性能を得るために、非可逆、可逆モードでそれぞれ異なるパラメータを用いる必要がある。もう一つの方法はこの問題を解決すべく、完全な同一構造あるいはソフトウエアで非可逆、可逆モードの両方に用いることのできる非可逆、可逆統一符号化方式を開発した。この際、可逆方式が基本となり、ビット削除等の非可逆モードでより有効な方式を考える必要がある。そこで本方式では、整数コサイン変換を基に、非可逆モードで良好な性能を得るためにリフティング構造を付加し、両モードで最適な符号化性能が得られるようにパラメータの最適化を行った。リフティング構造を用いることにより、整数入力-整数出力の可逆演算が容易に行え、リフティングの伝達関数を考慮することによって、サブバンドの基底長を変化させることができ、合成側の低域フィルタの基底長を長くすることにより、DCTで問題となるブロッキングを低減させることができ、一方帯域及び高域フィルタの基底長を短くすることによって、LOTの場合に問題になるリンギングを削減することができる。本方式により、非可逆モードでは従来方と同程度の性能が得られ、可逆モードではJPEG2000で用いられている方式に比べ、画像によってはかなりの改善が見られた。
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