研究課題/領域番号 |
11650403
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
山田 喬彦 立命館大学, 理工学部, 教授 (00268161)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 移動体通信 / マイクロ交換機 / 無線資源予約方式 / パケット転送 / IP通信 / PON / 移動通信 / 資源予約方式 / 分散交換 / バケット転送 / フレーム / リレー通信 / マイクロセル / マイクロ変換機 / ハンドオーバ |
研究概要 |
本研究は、小規模交換機システムの一体オンチップ化、すなわちマイクロ交換機化を想定し、無線基地局毎に交換機能を配置した分散交換型の移動体通信制御方式の確立を目標としている。これは、高速移動体を含めて移動体通信ユーザに高性能マルチメディア通信の実現するため、限られた無線資源を有効に利用しうるマイクロセル移動体通信方式の確立を狙いとしたものである。具体的にはマルチメディア通信用に移動体通信のパケット転送の基盤化、アクセス網への光ファイバの利用、また通信手順としてインターネットの普及から全IP化が目標である。 まず基本となる構造について、PON (Passive Optical Network)が移動体通信ときわめて親和性が高いことに着想し、マイクロセル無線基地局ごとにはPONのONU (Optical Network Unit)を配置した超分散制御方式のアーキテクチャの研究を進めた。このマイクロセル構成において高速移動体に対するパケット転送連続化にはPONの放送機能を利用する着想を得た。複数マイクロセルに同一データを配送し、無線チャネル上にもパケットを送出する。常時ソフトハンドオーバが可能な状態に置く方式を考案した。ただし、放送範囲全体に無線チャネルを配置するのでは無線資源利用の無駄が大きいので複数のマイクロセルで構成した論理マクロセルを定義し、論理マクロセル範囲で無線放送を行う方式とした。さらにこの論理マクロセルを端末の移動とともに移動させる動的マクロセル方式を考案した。次にIP転送に関しては広域移動にはOLT (Optical Line Terminal)を束ねた集中点にFA (Foreign agent)を配置するMobile IP方式を採用し、直径40km規模の範囲が同一IPアドレスで滑らかにIP転送移動を行える方式とした。上記の放送機構により論理マクロセルのセル群を同一IPアドレスとするFA方式を考案した。これにより移動体通信網全体がIPによって転送可能な全IP化方式が可能となった。
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