研究分担者 |
高橋 豊 京都大学, 大学院・情報学研究科, 教授 (00135526)
李 頡 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (50251046)
張 勇兵 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (80242353)
仙石 正和 新潟大学, 工学部, 教授 (30002017)
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研究概要 |
1.移動体通信システムの呼入力制御 CDMA方式によるセルラ移動体通信システム上にインターネットトラヒックがあるとき,音声がデータパケットに対してチャネル使用の優先権をもつモデルについて,通話中の強制切断確率を最小にするように音声通話の受け入れを制限する呼入力制御(call admission control)方式を,Markov決定過程を応用して設計した. 2.IEEE1394シリアルバスインタフェースの性能解析 情報家電端末やCCDカメラをつなぐ高速シリアルバスインタフェースとして製品化が進んでいるIEEE1394プロトコルにおける,等時パケットと非同期パケットの伝送遅延特性を,2次元Markov過程を用いた待ち行列理論モデルとシミュレーションにより解析した. 3.波長多重光通信ネットワークにおける波長変換装置の最適配置 光通信ネットワークにおいて,波長多重化の効率を高めるために使用される波長変換装置の最適な配置を,遺伝アルゴリズム(genetic algorithm)により高速に決定する方法を開発した.計算の効率と精度を関東地方の実際の電話局の位置から構成したネットワークに対して,全探索による計算と比較して検証した. 4.待ち行列モデルの解析 通信トラヒックの性能評価の基礎となるいくつかの待ち行列モデルを,確率過程論の応用により解析した.
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