研究課題/領域番号 |
11650465
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
鳥居 和之 金沢大学, 工学部, 教授 (50115250)
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研究分担者 |
五十嵐 心一 金沢大学, 工学部, 助教授 (50168100)
川村 満紀 金沢大学, 工学部, 教授 (20019730)
久保 善司 金沢大学, 工学部, 助手 (50324108)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 都市ゴミ焼却灰 / エコセメント / 中性化 / 鉄筋腐食 / 複合劣化 / 電気化学的測定 / ACインピーダンス / フライアッシュ / 塩化物 / 分極抵抗 / 高炉スラグ微粉末 |
研究概要 |
1.エコセメントの鉄筋腐食に及ぼす高炉スラグ微粉末の効果 塩水噴霧環境下にてエコセメントを使用したモルタル中の鉄筋腐食を自然電位,分極抵抗および交流インピーダンスによる電気化学的モニタリングと鉄筋の腐食減量および腐食面積率の測定により実施した。その結果,エコセメントの一部を高炉スラグ微粉末で置き換えることにより、塩化物イオンのモルタルへの浸透性が大きく低下するので、鉄筋腐食の開始時期が遅れる。しかし、鉄筋の腐食限界値以上の塩化物イオンが浸透した場合には、高炉スラグ微粉末の置換率が大きくなると鉄筋を保護する水酸化カルシウムが存在しないので、それ以後の鉄筋腐食が急激に進行することが判明した。 2.エコセメントの鉄筋腐食に及ぼす含有塩化物の影響 近年、エコセメントの塩化物を低減するように製造工程が改良され、低塩化物形のエコセメントが開発されている。1の試験概要と同様な手法で、高塩化物形および低塩化物形のエコセメントを使用したモルタル中の鉄筋腐食を比較検討した。その結果,塩水噴霧環境下であっても、低塩化物形のものは高塩化物形のものと比較してモルタル中の鉄筋腐食性状が改善される。高炉スラグ微粉末による改善効果は高塩化物形のものと低塩化物形のもので大きな相違が見られない。また、電気化学的測定は、鉄筋腐食の推定に有効であり、とくにAPインピーダンスの軌跡より鉄筋腐食の開始時期が正確に判定できることが判明した。
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