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震源近傍でのパルス的地震動の発生条件に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11650482
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 構造工学・地震工学
研究機関信州大学

研究代表者

泉谷 恭男  信州大, 工学部, 教授 (60092863)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード強震動 / 震源特性 / アスペリティ / 相似則 / 伝播経路特性 / Qs値 / 不均質 / 地盤特性
研究概要

観測される強震動は,震源特性,伝播経路特性,地盤特性が複雑に影響し合った結果である.これら3者がどの程度の割合で強震動記録に影響しているのかを明らかにするため,多数の強震記録の解析を実施した.伝播経路が均質であれば,震源から射出された強震波形は振幅が小さくなるもののかなり遠くまで変形せずに伝わるはずである.しかし実際には,S波の減衰に関するQ値について調べた結果,Qs値は狭い範囲内でも空間的に大きく変動していることが明らかになった.また,観測点近傍の地盤は等方的ではなく,異方的かつ不均質であり,入射してきた地震動をかなり異方的に増幅することが分かった.S波の継続時間やラディエーションパターン等の震源特性がどれくらい観測記録に保存されているかについても調べたが,一般的に言えば,それらの震源特性よりむしろ伝播経路特性や地盤特性の影響が強く現れていることが明らかになった.これらの結果に基づくと,震源特性の影響が強振動に強く現れるのは,つまりパルス的な強震波形が見られるのは,震源断層のごく近傍(10km程度以内)の範囲内に限られる事になる.
震源がパルス的な地震動を射出するための条件は,coherentな断層破壊が支配的である場合に限られる.地震の震源断層全体でcoherentな破壊伝播が発生しているとは考えられず,部分的に(いわゆるアスペリティにおいて)発生していると考えられる.アスペリティの大きさや強さが断層全体の大きさや平均的な食い違い量と正の相関を持っているという研究結果も提出されているが,もしそのような関係が成立しているとすれば,断層の全体的な大きさと(もしくはマグニチュードと)パルス的地震動のパルス幅や強度とが正の相関を持つことになる.今後は主にこの問題に関して検討する予定である.

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 泉谷恭男: "強震動の二重スペクトル比から推定した九州南部におけるQs値"土木学会論文集. No.640/I-50. 225-230 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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