研究課題/領域番号 |
11650486
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
CHOUW Nawawi 岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (70274016)
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研究分担者 |
廣瀬 壮一 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (00156712)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 近距離地震 / 構造物-基礎-地盤系の応答 / 鉛直強地震動 / 鉛直と水平の同時加振 / 2次構造物の動的挙動 / 地盤-構造物の相互作用 / 非線形応答 / 構造物と2次構造物の相互作用 |
研究概要 |
本研究は近距離地震の特性と構造物-基礎-地盤系の応答同様2次構造物の応答に及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。強い近距離地震の影響を低減するため鋼製のばねと粘性ダンパーによる方法を提言する。 研究結果: ある地点での構造物において水平地震動のみを考慮すると非現実的な応答が導かれた。水平地震動はほぼ応答がなかったのに対して、鉛直地震動については最大応答が得られた。 このことは構造物の塑性変形についても同じく言える。 水平地震動と鉛直地震動のピークが同時に起こるとすると水平地震動による応答はより大きなものとなる。したがって、地震動を同時に考えることは特に柔軟な建物において必要である。 地盤は僅かではあるが建物の応答の影響を低減する効果がある。しかし、2次構造物の鉛直応答においては100%までの増幅が観測された。結果として、建設の際には軟地盤と構造物との相互関係を考慮すべきである。 2次構造物と構造部材との相互関係の影響は2次構造物と接地している部材と接地していない部材の振動が同じであろうが2次構造物の応答を増大させることができる。2次構造物と構造部材との関係は繊細な設備を設計する時にも大切である。 ここで紹介した低減方法は水平方向だけでなく鉛直方向にも剛結した建物を動かすことができる。粘性ダンパーはこれらの動きを低減する。これらの建物の動きが建物部材の相対的な塑性変形を低減し、建物にかかる力も小さくすることができる。 2次構造物の応答についても同様の低減効果が達成された。
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