研究課題/領域番号 |
11650516
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
玉野 富雄 大阪産業大学, 工学部, 教授 (10268245)
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研究分担者 |
金岡 正信 大阪産業大学, 工学部, 助手 (40268272)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 支持力 / 模型実験 / 地震 / 進行性破壊 / 場所打ち杭 / 拡底杭 / 進行生破壊 / 杭 / 耐震設計 / 埋立地盤 / モデル実験 / 数値解析 / 下水道構造物 / 阪神・淡路大震災 |
研究概要 |
本研究では、直下型地震時で大きな平面を有する構造物基礎杭が、どのような力学条件下で破壊するのか、また、今後の基礎杭の常時・地震時設計法はいかにあるべきかを地盤工学的に解明しようとするものである。平成11〜12年の2ヶ年の本科研研究範囲では、常時および地震時に構造物基礎杭に生じる力学機構を基礎的に研究を行った。すなわち、基礎杭の支持力発生力学機構をモデル実験により明らかにした。次に、下水道構造物の基礎杭被害事例の地中掘り出し調査研究結果から、地震時基礎杭の破壊の力学的分析を行った。以上の研究成果は6編の論文・報告で示した。 本科研研究項目と概要は次のようである。 (1)基礎杭の支持力発生の力学挙動: アルミ棒積層体地盤モデル実験装置を製作し、基礎杭の支持力発生力学機構を明確にする基礎的研究を行った。局部ひずみの進展、すなわち進行性破壊現象から、杭の支持力発生の力学、および薄層支持層地盤での支持力発生力学機構を明らかにした。 (2)基礎杭および土留め杭の地震時被害とその力学挙動: 基礎杭、土留め杭に生じた地震被害について、各種被害事例の収集・整理し、力学的な分析を行った。特に、地下6.5mの層から掘り出されたPC杭のせん断破壊現象などから新たな現場調査結果が示された。基礎杭衝撃破壊の力学的検討の意義を明確にした。 (3)1Gを大きく越える衝撃上下動を与える衝撃試験機の製作研究: 本衝撃試験機の製作研究により、モルタルおよび鉄筋コンクリート供試体に対する1Gを越える衝撃圧縮・引張実験が可能となった。現在、基礎杭体に生じる地震時の上下方向衝撃力による破壊力学機構の解明に向け基礎的な実験研究に取り組んでいる。
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