研究課題/領域番号 |
11650528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西田 修三 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40172663)
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研究分担者 |
川崎 浩司 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20304024)
中辻 啓二 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10029324)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 陸奥湾 / 閉鎖性内湾 / 残差流 / 海水交換 / 現地観測 / 3次元シミュレーション / 気象擾乱 / 水交換 / 津軽海峡 / 急潮 / 3次元流動シミュレーション / 粒子追跡シミュレーション / シミュレーション |
研究概要 |
本研究は、陸奥湾湾口部における流動構造の時空間的な不定性の原因を明らかにするために、気象海象の変動に着目した調査・解析を行うとともに、生物環境に大きな影響を及ぼす突発的な流況変化と水交換機構の解明を目的としている。本研究によって得られた主たる成果は以下のとおりである。 1.湾口横断連続観測より、成層期の湾口部の流動と水交換は、海峡部(特に太平洋側)の潮位特性に大きく依存し、海峡部の潮汐パターンの違いが流動構造の不定性の要因となっている。 2.津軽海峡を含む陸奥湾周辺海域の流動シミュレーションと現地観測より、竜飛岬沖で発生した地形性渦が東方に流下しながら発達し、その消長が湾口部周辺の流動構造に影響を及ぼしている。 3.過去の観測で捉えられた湾外から湾内に伝播する内部波も数値計算で再現され、湾口部の水交換と混合に寄与している。 4.気圧の時空間変動を三次元バロクリニック流動モデルに組み込み、低気圧通過時の流動解析を行った結果、湾口部で観測された密度の急変現象は、低気圧通過に伴う風によって引き起こされたことがわかった。 5.流動計算によって得られた流れ場において粒子追跡シミュレーションを行った結果、低気圧通過時には水交換が促進され、特に東湾の水交換が活発になされることも明らかとなった。
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