研究課題/領域番号 |
11650538
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
山田 稔 茨城大学, 工学部, 助教授 (50182556)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 歩行者 / 横断歩道 / 信号交差点 / 交通事故 / 意識 / 横断速度 |
研究概要 |
横断歩行者の意識に関しては、歩行者青時間内に横断歩道に侵入してくる右左折車に対して安全上の問題を感じていることを現地ヒアリングとアンケート調査から明らかにした。とくに、右折車の侵入方向と対向する方向の横断、青信号の開始から間もない場合、また、対象交差点の利用頻度が高くそこで危険を経験した度合いの高いほど、不安感(危険感)が強い傾向のあることを明らかにした。 歩行速度については、実測調査から、年齢の上昇に伴う速度の低下、および残り青時間が少なくなた場合の速度の上昇、さらに接近右折車が大型車の場合や接近者の速度が高い場合の歩行速度が低下の傾向を明らかにした。意識との関係では、特に高齢者で、不安感が高いほど歩行速度も高くなる傾向があることが明らかになった。 横断歩行者信号の改善に関しては、青時間を減少しての点滅時間の延長は利用者の評価が低い一方で、残り青時間の表示が有効な代替策という評価が得られた。残り赤時間表示については、心理的負担や違反行動の減少のほか、進行方向を変えることで結果的に待ち時間短縮効果があることが明らかになった。また、白箱の押しボタンによる青時間の延長はよい評価が得られていた。 さらに、歩行困難度の高い人に対する移動抵抗を軽減させる対策の一つとして、信号待ちの際に利用できるベンチを設置することは、利用者から高く評価される対策であることが明らかになった。さらに歩行困難度が高いほどよく利用されており、客観的にも有効であることを明らかにした。
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