研究課題/領域番号 |
11650545
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
宮城 俊彦 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (20092968)
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研究分担者 |
小川 圭一 岐阜大学, 工学部, 講師 (50303508)
應 江黔 岐阜大学, 地域科学部, 助教授 (30242738)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 交通計画過程 / 交通需要予測 / 2段階数理計画問題 / 多地域一般均衡モデル / 交通均衡モデル / MPECモデル |
研究概要 |
この研究は、伝統的な交通需要予測法である4段階推定法と4段階推定法では与件として取り扱われていた経済条件・土地利用条件を結合するモデルの統合を試みたものである。このような立地・交通統合モデルは単なるシミュレーションモデルではなく、数学的にWell-definedされたモデルのため、計画条件を最大化あるいは最小化問題として定式化すると、それら全体をひとつの最適化問題(MPEC)として再構成することが可能になり、検討すべき政策の構造を詳細に検討することが可能になる。ただし、本研究ではそれすべてを可能にする体系的なモデル構築までには至っておらず、立地・交通均衡モデルとMPECは現時点では個別のモデルになっている。 立地・交通モデルは一般均衡論的アプローチを採用している。これまでのこの種のモデルと異なるのは根岸によって提案された厚生最大化問題によって立地・交通モデルを定式化している点であり、従来のモデルが必要条件のみを満足するモデルであったのに対し、競争均衡条件と完全に整合するモデル化を行っている。したがって、若干条件を緩めるだけでSCGEモデルとして機能させることが可能である。一方、MPECのほうは交通均衡条件のみを制約とする政策最適化問題のみを扱っており、立地・交通均衡を制約とするような一般化までには至っていない。 本研究の成果を要約すると以下のようである。 1.従来の立地・交通統合モデル、および交通統合モデルの従来研究を系統的に整理するとともに、その問題点を明らかにした。 2.厚生最大化問題の基礎理論を要約し、立地・均衡モデルを構築する基礎理論として位置付けた。 3.立地・交通均衡モデルを提案し、競争均衡の存在問題を明らかにした。 4.従来のSCGEモデルを交通均衡を含めるように拡張した。 5.数値計算例を通して立地・交通モデルの可能性を検討した。 6.交通均衡を制約とするMPECの計算手法とその適用方法を検討した。 7.SCGEモデルを都市モデルとして位置付けるためのデータベースの考え方を整理した。
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