研究課題/領域番号 |
11650546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中村 良夫 京都大学, 工学研究科, 教授 (70010783)
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研究分担者 |
山田 圭二郎 京都大学, 工学研究科, 助手 (00303850)
川崎 雅史 京都大学, 工学研究科, 助教授 (20195077)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 微地形 / 敷地 / 立地 / 景観 / 造成 / 高低差マネジメント / イメージ分析 / 認識構造 / 敷地計画 / 土地造成 / イメージ構造 |
研究概要 |
1.山裾の地形環境と景観構造に関する研究 (1)地名から見た山裾の微地形構造(認識論的地形構造) 文献資料を基に京都市内に存在する、或いは存在した「野」地名を収集し、その地形構造を分析した結果、野は特に舌状段丘面を指す場合が多かった。野は山と里の中間的位置に存在し、その微地形環境は敷地形成上重要な位置付けにある。 (2)山裾寺院敷地の地形学的立地環境 山裾に立地する寺院の地形学的占地特性を分析した結果、段丘面(中位、下位、低位)、扇状地(急傾斜、緩傾斜)、崖錐、山地斜面(尾根型、谷型)に分類され、特に段丘面及び急傾斜扇状地への占地が多く見られた。また、原地形との関係から見た参道形成手法、周囲の地形環境との関係から見た敷地景観の領域形成手法を類型化した。 2.敷地形成手法に関する研究 (1)多層認識モデルを用いた敷地構成の把握 地形、平場、道、建築、水を基本構成原理とする「多層認識モデル」を提示し、基本構成原理の相関関係から、他の全ての敷地構成要素を説明し、「山-里」二項対立構造よりなる敷地の景観特性を説明した。また、敷地の景観特性を縮約する特性点、特性景を抽出した。 (2)敷地文脈における地形(高低差)マネジメント 敷地文脈を構成する重要な役割を果たす高低差マネジメントの具体的手法として、石段、擁壁、庭園等を挙げ、平面図・断面図を用いて説明した。高低差マネジメントは敷地分節の重要な役割を担い、敷地は多重分節され、「山-里」の入れ子構造を持つ。 (3)敷地文脈における、「道」と「結界」 妙心寺の参道網・塔頭群を対象に、敷地文脈とそれを形作る道・結界の意匠構造の関連性を明らかにした。 3.景観の認識構造に関する研究(空間の表現手法に関する研究) 自由連想法によるアンケートと地誌メディアの分析から、景観認識における意識の連関・生成パタンを抽出し、その記述手法としてHypertextを提案した。
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