研究課題/領域番号 |
11650568
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
|
研究機関 | 岐阜経済大学 |
研究代表者 |
杉原 健一 岐阜経済大学, 経営学部, 助教授 (80259267)
|
研究分担者 |
新家 茂 岐阜経済大学, 経済学部, 教授 (40211453)
ハンマード アミン 財団法人名古屋産業科学研究所, 主任研究員 (10252256)
林 良嗣 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00133091)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
|
キーワード | GIS(地理情報システム) / CG(コンピュータグラフィックス) / 公共事業 / 情報公開 / 景観評価 / 3次元都市モデル / Web情報発信 / 自動生成 / CG(コンピュータグラフィクス) |
研究概要 |
本研究では、都市計画、まちづくりにおいて、出来上がる「まちの姿」を、3次元CGを使って、仮に作り、それを情報開示して、市民が行政と対話することができるWeb上の都市景観評価システムを構築することを目指した。現在、公共事業は「一方的な提示型行政システム」と市民に認識され、公共事業に対する市民の強い批判がある。そこで、公共事業をわかりやすく情報開示し、「透明性」を高め、「市民への問い掛け」を行い、合意に基づき事業を実施することが求められている。しかし、まちの姿を市民と行政と専門家で共有するのに有効な「3次元都市モデル」の制作には、CGソフトウェアを使っての膨大な手作業を必要とし、多くの時間とコストをかけないと実現できない。そこで、本システムでは、3次元都市モデルをCGとGIS(地理情報システム)を統合化したシステムで自動生成することを行った。3次元都市モデルは、「3次元空間データ基盤」として、広い範囲の分野での様々な利活用が期待される重要な「情報基盤」である。例えば、都市計画や景観設計、交通工学、教育といった学術的な分野での活用から公共事業の情報公開、まちづくりへの市民参加の場、あるいは、ゲームやアミューズメントでの利用が考えられる。本モデルでは、建物内部をウォークスルーする、あるいは、建物内部に光源を置き、夜景を評価することもできる。本年度の本研究で達成したことを以下にまとめる。 (1)都市モデルのデータを蓄積・整理するため2次元地理情報システム(GIS)によるデータベースの構築。 (2)地理情報システム上でポリゴンデータである建物境界線から、国土や都市の主要な景観要素となる建物の3次元概形モデルを自動生成するシステム。 (3)地理情報システム上でポリラインデータである道路や鉄道、河川の中心線から、道路や鉄道の3次元概形モデルを自動生成するシステム。 (4)生成した3次元都市モデルを活用する事例として、都市計画における土地利用の制度と規制をシミュレートするモジュールを作成し、制度や規制の代替案が街並みにどういう影響を及ぼすかの検討。 (5)Web上で、公共事業で新設される建築物をはめ込んだ3次元都市モデルを情報発信し、市民の意見、フィードバックを収集・蓄積・グラフ表示するシステム。
|