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河川流域の総合水管理のための水問題分析と水政策分析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11650570
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 土木環境システム
研究機関九州共立大学

研究代表者

森山 克美  九州共立大学, 工学部, 教授 (80157932)

研究分担者 荒尾 慎司  九州共立大学, 工学部, 助教授 (20258338)
古賀 憲一  佐賀大学, 理工学部, 教授 (00108656)
研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード河川環境 / 流域管理 / 総合水管理 / 水質汚濁 / 水質保全 / 水問題 / 汚濁負荷 / GIS
研究概要

本年は,栄養塩類の流出解析において、負荷-流量図(L-Q図),濃度-流量(C-Q図)を用いる方法を新たに導入した。これにより,これまで判然としなかった非特定汚染源特に水田,畑などの農耕地からの負荷流出を明確に定量化すると共に人由来の汚濁負荷を明確に分離することが可能となった。NO_3-Nについては,雨水の流出過程(runoff process)で水田や畑地の土壌から溶脱され,河川水中に含まれるという水質形成機構の重要性が明らかにされた。NH_4-NとPO_4-Pにも同様な水質形成機構は存在するものの,これらについては汚染源(家庭など)からの流路あるいは河道への直接的な汚濁(未処理の雑排水など)の流入過程が実際の負荷量の主要な部分を占めることが推定された。これらの水質形成機構は、GISデータに基づく土地利用形態集計結果と水質濃度との比較検討結果にも矛盾しないものであった。
以上の検討結果を遠賀川中流域地点での濃度変動幅と( )内に示す雨水の流出過程での非特定汚染源(農耕地)からの流出分として評価された濃度で表示すると,NO_3-N濃度は1〜1.5mg/l(0.9mg/l),PO_4-P濃度は0.025〜0.08mg/l(0.025mg/l),NH_4-N濃度は0〜1mg/l(0.2mg/l)となった。NO_3-Nでは,雨水流出過程の濃度寄与が大きいことが分かる。また,0.025mg/lというPO_4-P濃度は,NH_4-NやNO_3-Nに比較すれば低濃度であるが、環境基準の湖沼-イ表-類型I(全リン0.005mg/l)や類型II(全リン0.01mg/l)に比較すれば高い濃度であり,藻類発生の抑制限界濃度を下回ってはいない。この意味において,雨水の流出過程におけるPO_4-Pの水質形成は,無視し得ないものと言える。NO_3N濃度0.9mg/lとPO_4-P濃度0.025mg/lは,下流の河口堰湛水域での藻類増殖に十分な濃度であり、非特定汚染源から不可避的に流出することから流域の水質管理上の大きな課題であることが突き止められた。

報告書

(4件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] N. Vongthanasunthorn, K. Koga, H. Araki, Y.Mikuriya, M. MatsumoW. Liengcharernsit, K. Moriyama, T.Shoji: "Characteristics of Water Quality and Pollutant Load Analysis in Chikugo River"Proc. Of Inte-Regional Symposium on Sustainable Development. 23-31 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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