研究課題/領域番号 |
11650572
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三橋 博三 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90091751)
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研究分担者 |
沼尾 達弥 茨城大学, 工学部, 助教授 (90164649)
高橋 徹 千葉大学, 工学部, 助教授 (10226855)
桐越 一紀 東北大学, 工学部, 教務職員 (60240660)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | コンクリート / 凍害劣化メカニズム / 凍害危険性 / 暴露試験 / 気象環境要因 / コンクリートの凍害 / 劣化メカニズム / 破壊力学 / 気象観測データ / 凍害危険度 |
研究概要 |
1).コンクリートの凍害劣化を引き起こすメカニズムを破壊力学的手法によって表すモデルの検討を行った。局所的に発生した氷結圧によりひび割れの発生・伝播・累積が起るが、その結果生ずる変形を予測する数理解析モデルを開発し、含有水分を変化させたモルタル試験体の実験によって検証した。その結果、数理解析モデルで予測したように、温度のみならず、含有水分と微細構造が凍結融解によるモルタルの変形に大きな影響を及ぼすことを確認した。 2).10×10×40cmのコンクリート角柱体9本1組の暴露試験体内の温度と気象データの関係を調査し、コンクリート温度と気象データとの相関性を表わす関係式を求めた。その結果、日最高温度は、日最高気温、昼間平均風速、日積算日射量により表わされること、また日最低温度は日最低気温、夜間平均風速、晴天指数で表わされることを明らかにした。更に、コンクリート面の方位の影響や水セメント比の影響、更には雨がかりの有無の影響についても検討を加えた。 3).気象庁の気象観測データ(SPDデータ及びAMEDASデータ)並びに日本建築学会で作成された拡張アメダス気象データを用い、暴露実験の研究成果を踏まえて全国各地のコンクリート構造物の凍結融解回数を予測する方法を開発した。それに基づいて、代表都市における外気温による凍結融解回数と暴露実験で最も温度変化の激しかった水セメント比65%の南偶角部の凍結融解回数を算出し、各々の都市における凍害危険性について検討した。
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