研究課題/領域番号 |
11650581
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
石川 浩一郎 福井大学, 工学部, 助教授 (50168192)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 二層立体ラチスドーム / 部材座屈 / 弾塑性地震応答解析 / 水平地震動 / 上下地震動 / 耐震性能 / 崩壊最大加速度 / 静的耐力余裕度 |
研究概要 |
本研究では、部材の連鎖座屈の進展による崩壊機構を有する二層立体ラチスドームを対象とし、一様分布積雪荷重を想定した付加鉛直荷重に対する静的耐力余裕度を変化させて、本ドームの崩壊最大加速度の解析値を蓄積した。本研究で得られた結論及び成果を以下に列記する。 (1)静的耐力余裕度が本ドームの崩壊最大加速度に大きく影響を及ぼすことを明らかにした。また、水平及び上下地震動を受ける本ドームの耐震性能評価尺度及び崩壊最大加速度推定法を提案した。 (2)水平及び上下地震動を受けるドームの崩壊最大加速度は静的耐力余裕度に対してほぼ線形的に増大することを明らかにした。 (3)静的耐力余裕度と崩壊静的鉛直震度の関係を解析値の下限及び最小二乗法に基づいてそれぞれ定式化し、その計算法を提案した。 (4)上下地震動のみを受ける場合並びに水平及び上下地震動を同時に受ける場合について、本ドームの耐震性能評価尺度のひとつとして静的耐力余裕度と崩壊最大加速度を提示するとともに、崩壊最大加速度の推定法を提案した。本推定法と弾塑性動的解析との比較・検討した結果、ドームの半開角及び静的耐力余裕度に関わらず比較的よく一致していることを示すことができた。 ただし、本提案法は限られた範囲のデータを用いてまとめたものである。したがって、本提案法の精度の向上及び適用範囲の一般化のためには、地震波の種類、ド・ムの半開角、網目、部材の特性等をパラメータにした解析をさらに行う必要があると考えられる。
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