研究分担者 |
岡部 篤行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10114050)
岡本 耕平 名古屋大学, 文学研究科, 助教授 (90201988)
海津 正倫 名古屋大学, 文学研究科, 教授 (50127883)
伊藤 悟 金沢大学, 教育学部, 助教授 (20176332)
金子 忠明 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (50107562)
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研究概要 |
この研究では,階数別建物用途利用現況調査をはじめとする都市計画調査を主な利用目的とした,都市計画支援モバイルGISの開発をおこなってきた. 平成11年度は,都市計画における現地調査のためのモバイルGISについて,そのアプリケーションメニューの項目構成と一連の地理情報入力手順および検索手順を仕様として明確にすることを第一の研究目的とし,それを遂行した.さらに,この仕様に基づいて試行版の調査用モバイルGISを東京ガスで利用されているTUMSYBOYと呼ばれるモバイルGISをベースにテスト開発した.これを実際の都市計画調査でテストし,階数別建物用途利用の現況調査を試みた.試行版はまずまずであったものの,メニューの多様性への対応,地図とその属性情報とのリンクの理解が必ずしも直感的でない,などの問題点が明らかになった. 平成12年度では,平成11年度の問題点を受け,モバイルGISの有効性の検証と改善を進めた.具体的には、都市計画基礎調査などで行われている調査方法や調査項目を把握し,モバイルGISに要求されるメニュー項目の構成・地理情報入力手順・地理情報検索手順,が実際の運用で有効であるか否かを検討した.とくに,実際に野外での調査にモバイルGISを持ち出したテストを繰り返した.しばしば野外調査を行う地理学研究からの意見を積極的に採り入れたことによって,結果的に,より汎用的なモバイルGISへ近づけることができた.本研究成果であるモバイルGISは,計画目的に限定せず,ひろく都市調査で活用できるものに仕上げることができた.
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