研究分担者 |
阪田 弘一 京都工芸繊維大学, 造形工学科, 助教授 (30252597)
吉村 英祐 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50167011)
柏原 士郎 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70029164)
飯田 匡 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40335378)
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研究概要 |
本研究は、少子・高齢社会を迎えるにあたって,千里ニュータウンをはじめとする住宅地におけるセンター内施設の推移や住宅地内部の自然発生施設の実態をとらえ,今後の高齢社会にとってあるべき住宅地の空間構成や望ましい地域施設の整備水準を明らかにすることを目的としている。4カ年で得られた結果は以下の通りである。 1.ニュータウン等に関する内外の文献を収集した。 2.千里ニュータウン,泉北ニュータウン,西神南ニュータウン,兵庫県三田市ウッディタウン等における地域施設の量的変化を人口構成の変化と比較しつつとともに,施設発生位置の分析を行った。 3.若年単身者や高齢者の行動特性を分析し,核家族の行動特性との差異を検証した。 4.ニュータウン居住者へ住環境評価に関するアンケート調査を実施し,年齢別の回答から高齢社会における整備計画に関する知見を得た。とくに高齢者は街角施設に対して多くの利点をあげており、街角施設の果たす役割について期待していることがわかった。 5.既成市街地において同様のアンケート調査を行い郊外住宅地との比較データを得た。 6.施設発生の誘導策を検討し,従来の計画誘致と自然発生の中間的な手法としての有効性を検証するとともに,供給計画モデルとして提案した。 7.全国的な高齢者利用施設の整備状況等をDEAモデルを用いて分析し,DEAモデルの特性を明らかにするとともに,都道府県による整備状況の違いなどを明らかにした。さらに,市町村合併を視野に入れた整備方策についてDEAを用いて検討し,市町村合併による地域施設の整備状況を評価できること等,地域施設整備の観点からみた新しい自治体連携策を提案できることを示した。 以上、予定した研究内容をほぼ遂行できたと考える。
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