研究課題/領域番号 |
11650640
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 武蔵工業大学 |
研究代表者 |
谷口 汎邦 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (40016332)
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研究分担者 |
天野 克也 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (60159457)
浅沼 由紀 武蔵工業大学, 工学部, 客員研究員
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 高齢者 / 地域施設 / 老人福祉センター / 施設機能 / 施設整備現況 / 複合化 / 評価 / 都市 / 老人憩の家 / 余暇活動 / 住環境整備 |
研究概要 |
本研究は、全国都市における老人利用施設(老人福祉センター等)について、既存施設の整備状況を把握した上で、既存の施設を軸にした施設機能の再編の方向性を探ることを目的としている。その研究の成果は以下に示す通りである。 (1)施設整備現況として、対象施設の所管部署への調査に基づき、都市における施設設置状況を示し、建築的特性として、全体の1/3が築20年以上、1/2が面績200m^2未満であることを示した。さらに他施設を併設する場合、対象施設面積は全体の1/2以下が多いこと、併設数は1施設が多いこと、児童福祉施設との併設が多いこと、等を明らかにした。 (2)自治体の施設整備方針として、担当部署への調査に基づき、対象施設内の機能拡充及び他施設との連携の2方向から捉え、「機能拡充」では「健康増進指導」「教養講座実施」の充実を図り、「施設連携」では他施設との連携を2/3の自治体が図ることを検討し、連携相手は「生涯学習施設」「一般コミュニティ施設」「デイサービス施設」が多いことを示した。 (3)施設自体の機能拡充の検討として、高齢者向け学習事業の場としての老人利用施設に注目し、事業の所管部署への調査に基づき、各都市の高齢者向け学習事業の実施状況を把握し、老人利用施設を中心とする社会福祉施設における事業特性を明らかにした。さらに事例調査として、老人福祉センター、公民館をそれぞれ学習事業場所とする2都市の学習事業参加高齢者へのアンケート調査に基づき、その学習行動圏域と日常生活行動圏域を明らかにした。 (4)他施設との連携の検討として、他施設を併設する施設に注目し、併設施設種類を4系列に分類し、「福祉系」との併設が多く、近年併設相手が児童から高齢者を対象とする施設へ移行していることを明らかにした。さらに、事例調査として、併設施設をもつ施設の施設管理者及び利用者へのヒアリング調査に基づき、併設型共通の管理運営体制評価と、施設系列別の管理運営者及び利用者の評価を明らかにし、複合化における具体的課題を提示した。
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