研究課題/領域番号 |
11650641
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
建部 謙治 愛知工業大学, 工学部, 助教授 (10131137)
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研究分担者 |
林 金之 愛知工業大学, 工学部, 助教授 (90064948)
林 文俊 椙山女学園大学, 文化情報学部, 教授 (30148233)
鈴木 賢一 名古屋市立大学, 芸術工学部, 助教授 (00242842)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 子供 / 学校 / 災害対応能力 / 避難計画 / 性格 / 経路選択 / 火災知識 / 空間認知 / 火災 / 行動 / 防災教育 / 複合化施設 |
研究概要 |
人が安全に健康に暮らせるためには、人間を取り巻く環境とともに、人間自身の災害に対する潜在能力についても把握しておく必要があろう。本研究は、災害弱者でもある子供に着目し、主に火災時の避難安全に関する潜在能力を分析したものである。研究調査は平成11年度と平成12年度の2ヵ年間で実施した。 初年度は、子供の火災時の避難経路選択傾向、火災に対する意識・知識・行動・判断能力、あるいは環境としての施設に対する空間認知などの災害対応能力について把握し、その学齢による発達過程や地域性との関係などを分析した。ここでは、例え小学校の高学年であっても危険な階段を避けて避難できない者が3割程度いること、火災については学年にかかわらずおおむね基本的な知識や空間認知能力があるにもかかわらず、避難に必要な特定の火災知識等については問題があることなどを明らかにした。 2年目は、子供の性格と火災時における対応能力への影響について分析した。調査は、火災に対する意識、知識、行動に関する調査と児童個々の性格調査を実施し、両者の関係について考察した。この結果、火災時の避難行動には、児童の性格や能力・態度が深く関わり、例えば火災に対する怖さなどの意識は、児童の能力・態度(知識・理解、予測・判断)の程度により特徴的に捉えられる。また、避難行動と最も深く関わる性格は慎重性や協調性、予測・判断や社会的態度であることなどを明らかにした。 今後、子供の安全環境の形成の実現に向けての課題は、火災時の災害対応能力が、教師、学校、家庭、地域などの環境からどのように影響を受けているかを解明することである。
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