研究課題/領域番号 |
11650657
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
麓 和善 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (80238659)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 煎茶 / 花江茶亭 / 海老名家離座敷「団雪庵」 / 近代和風住宅 / 山形県蔵座敷 / 中国風意匠 / 座敷飾 / 唐木 / 煎茶席 / 朝倉文夫邸(現朝倉彫塑館) / 旧伊藤家住宅(現北方文化博物館) / 高橋萬右衛門家住宅 / 煎茶会図録 / 旧横山家住宅 / 田中本家住宅 / 富岡鉄斎旧居 / 旧竹田荘 / 平面計画 / 寸法計画 / 意匠計画 |
研究概要 |
前年度に引き続き、煎茶席遺構として、山口県萩市の旧毛利家別邸花江御殿(現長屋家)・花江茶亭(以上安政初頃)および山形県長井市の海老名家離座敷「団雪庵」(明治36年頃)を実測調査し、その実測図を作成するとともに、平面計画・寸法計画・意匠計画を分析した。 また、近代和風住宅遺構として、前年度に引き続き、山形県柏倉家蔵座敷(明治41年)・細谷家蔵座敷(明治28年頃)・鈴木家蔵座敷(明治30年頃)・を実測調査し、その実測図を作成するとともに、平面計画・寸法計画・意匠計画を分析した。 その結果、煎茶は東北地方にまで流行し、それにともなって、煎茶席の中国風意匠が明治期の近代和風住宅にも導入され、床柱や落掛・床框および床脇や付書院等の座敷飾の造作材に、唐木である檳榔や紫檀・黒檀・白檀等の使用(花江茶亭・柏倉家蔵座敷・細谷家蔵座敷・鈴木家蔵座敷)が流行したことを、遺構のうえから具体的に確認した。 以上と前年度までに実施した一連の分析結果を総括し、煎茶席の意匠的特質とその設計手法を明らかにし、抹茶席との比較を行なったうえで、煎茶席が近代和風住宅に及ぼした影響とその歴史的・建築史的意義を考察した。
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