研究課題/領域番号 |
11650726
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
高木 誠 愛知工業大学, 工学部, 助教授 (40288428)
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研究分担者 |
松室 昭仁 名古屋大学, 工学部, 助教授 (80173889)
井村 徹 愛知工業大学, 工学部, 客員教授 (50022968)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ナノ結晶材料 / 金属ガラス / 非平衡材料 / トライボロジー / マイクロマシン / マイクロトライボロジー |
研究概要 |
1.ナノ結晶および金属ガラスのトライボロジーの研究 SiC強化粒子を5vol%添加したナノ結晶Al-Ti-Fe-Cr合金複合材料、Zr基金属ガラスおよびZrC強化粒子を15vol%添加したZr基金属ガラス複合材料は、従来の高強度Al合金に優る良好な耐摩耗性を示した。 2.金属ガラスの超塑性の研究 広い過冷却液体領域を持つPt基金属ガラスは、過冷却液体領域内の温度で、歪み1000%以上の巨大伸びを示す高速超塑性を発現した。この高速超塑性は過冷却液体の粘性流動によりもたらされることを明らかにした。 3.イオンビーム支援蒸着法による硬質CN薄膜の創製と機械特性 イオンビーム支援蒸着法を用いてAr/N2比1.0の条件で作製したCN薄膜は、低摩擦係数と高耐摩耗性を示した。また、基板材料がSi単結晶以外のAl合金や高炭素Cr鋼の場合でも、中間層としてC膜を形成することで、CN薄膜と基板との密着性を向上させることができた。 4.原子間力顕微鏡を用いたマイクロトライボロジーの研究 原子間力顕微鏡(AFM)を用いて、Si単結晶を試料として微小荷重・微小面積下の摩擦摩耗(マイクロトライボロジー)について調べた。その結果、1μN以上の垂直力を作用させて短針を走査させると摩耗痕が現れ、その深さは、垂直力と繰り返し走査回数の増加に伴い増加した。走査方向に直角な摩耗痕端部には、Siの塑性変形または酸化などの化学的変化によると思われる隆起が現れ、摩耗体積の大部分は摩耗粉として脱離した。
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