研究課題/領域番号 |
11650801
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
反応・分離工学
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
二宮 善彦 中部大学, 工学部, 助教授 (10164633)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | CCSEM分析 / フライアッシュ / 廃棄物燃焼 / 微量金属 / 灰溶融 / 下水汚泥 / CCSEM / 飛灰 / 重金属 / 燃焼メカニズム |
研究概要 |
本研究では、CCSEMを用いることによって、粒子一個一個の組成と、粒径分布のデータを、数千個レベルの情報を得ることを目的とし、次のことを行った。 1)画像解析ソフトからの粒径分布の検証及びEDS分析の補正値の検証 2)下水汚泥の燃焼灰のCCSEM分析 画像解析ソフトからの粒径分布の検証及びEDS分析の補正値の検証結果 SEM画像の輝度分布が粒径分布や、組成分析値に影響を与えることがわかり、輝度分布の最適値を見つけることができた。しかし、補正値については、必ずしも化学分析値に近い値が得られなかったため、今後も分析データを蓄積し、最適化を行う必要がある。 下水汚泥の燃焼灰のCCSEM分析結果 滞留時間0.8秒、酸素濃度7%で、温度条件を変化させて燃焼を行ったが、1300℃から、急激に粒子の溶融が始まり、粒径分布も大きくなる傾向がわかった。また、成分分析結果より、元素別の揮発化率を計算したところ、同じ温度からZnやPと言った元素が急激に揮発し始めた。また、CCSEMでの鉱物判定の結果、Quartz、Ca-Al-Silicate、Apatiteなどの他に、Si-Al-Ca-Fe-P-Mg-Oや、Si-Al-Ca-Fe-P-Zn-O等の、非常に複雑な組成を持った粒子が存在することが確認された。 今後は、粒子のIncluded/Excluded判別の制度の向上、また、粒子形状係数と熱力学平衡計算ソフトとの連携による。粒子一個一個の温度の推定等、CCSEMデータの更なる有効利用を検討していきたい。
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