研究課題/領域番号 |
11650817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物・生体工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大政 健史 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00252586)
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研究分担者 |
片倉 啓雄 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50263207)
岸本 通雅 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00144436)
菅 健一 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20029250)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 遺伝子増幅 / FISH(fluorescence in situ hybridization) / F-MTX / フローサイトメーター / FISH (Fluore scence in situ hybridization) / dhtr / FISH(Fluorescene in situ hybridization) / FISH |
研究概要 |
細胞培養を用いて、有用物質生産を行う場合、通常、目的とする有用物質遺伝子を遺伝子組換え手法を用いて細胞に組み込んだ後、遺伝子増幅を行わせ、目的物質を高度に生産する細胞株を取得している。遺伝子増幅現象を利用する場合には、まず、目的有用物質遺伝子と、増幅可能な遺伝子の両方を持つベクターを構築する。次に、これを細胞に組み込み、増幅可能な遺伝子の産物に対する阻害剤耐性を獲得した細胞を選択する。最終的に、増幅可能な遺伝子と、目的有用物質遺伝子の両方が増幅された細胞株(目的有用物質高生産株)を取得することができる。本研究では、染色体上の特定遺伝子の位置を明らかにできるFISH(fluorescence in situ hybridization)法を用いて、遺伝子増幅領域と、目的遺伝子の生産性、安定性との関係について検討した。FISH法に基づいた結果から生産性の違う細胞の遺伝子増幅領域が異なることが示された。さらに蛍光標識した増幅遺伝子dhfrに対する阻害剤F-MTX(Methotrexate)を細胞内にとりこませることにより、F-MTXの取り込み量の高い細胞は、遺伝子増幅がよくおこなわれている細胞と、膜変異によってF-MTX蓄積量が高くなっている細胞の2種類が存在することが判明した。細胞内蛍光標識量に基づいて、細胞を分画し、生産性の高いテロメア型の細胞を実際に取得することが可能となった。本手法をもちいることにより、遺伝子増幅させた細胞を蛍光標識に基づいて迅速に分離することが可能となった。
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