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NF_3プラズマアシスト反応およびNF_3熱化学反応によるSiCのフッ素化

研究課題

研究課題/領域番号 11650864
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 無機工業化学
研究機関同志社大学

研究代表者

田坂 明政  同志社大学, 工学部, 教授 (90066275)

研究分担者 稲葉 稔  京都大学, 工学研究科, 助教授 (80243046)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード三フッ化窒素 / 炭化ケイ素 / プラズマエッチング / 異方性エッチング / 平滑化 / スパイク / 発光分光分析 / 反応性イオンエッチング
研究概要

NF_3を用いた反応性イオンエッチング(RIE)によりSiC表面をエッチングすると、NF_3圧力が3Paの場合にエッチング速度が最小となり、それより圧力を減少させても、また、増加させてもエッチング速度は増加した。そこで、NF_3圧力1Pa,RFpower100Wの条件下でSiCをRIEした試料をAFMで観測すると、エッチング時間30分まではナノオーダーの平滑な表面が維持でき、60〜90分間RIEを継続しても、20mnの凹凸が観測される程度であった。一方、NF_3圧力が3Pa以上では、SiC表面はCarbonrichとなり、その部分がマスクとなって表面上にSpikeが形成された。発光分光分析から、NF_3プラズマ中にはN_22^+,N_2,Fラジカルなどの化学種の存在が確認され、低いNF_3圧力下では、N_2^+などのプラズマ種による物理的エッチングにより、また、高いNF_3圧力下では、主にFラジカルによる化学的なエッチングにより、高いエッチング速度が得られることがわかった。これらの結果から、NF_3圧力0.5Paでのエッチング速度は87nm/minで、2μmの深さまではNF_3ガスのみで異方性エッチングが可能であり、しかも、ナノオーダーの平滑な表面が維持できると考えられる。また、(111)面方向にエピタキシャル成長させたSiC(111)と多結晶β-SiCをRIEした後の比較から、必ずしも粒界がエッチングされやすいとは限らないこと、Ar^+による物理的なエッチングは、いずれの結晶面も均等であるのに対し、ダウンフローエッチング(DFE)では、SiCの(111),(200)および(222)面よりも(220)および(311)面の方が化学的なエッチングは起こりにくいことがわかった。さらに、熱天秤法によるNF_3とSiCの化学反応の研究から、Fラジカルは優先的にSiと反応し、生成した炭素原子(C)同士は再結合してグラファイトが生成することも明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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