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無機固体担持試薬を利用したワンポット多段階反応

研究課題

研究課題/領域番号 11650875
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 有機工業化学
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

小泊 満生  芝浦工業大学, 工学部, 教授 (50052824)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード担持試薬 / シリカゲル / ワンポット合成 / 2-アミノチアゾール / チオシアン酸カリウム / アルミナ / スルフィド / チオール / アミン / ハロケトン / アルミナ担持臭化銅 / β-カルボニル化合物 / アルミナ担持水酸化ナトリウム / アルミナ担持酢酸アンモニウム / シリカゲル担持チオシアン酸カリウム
研究概要

均一系では相互に反応する試薬でも、それぞれの試薬を別々の多孔質無機固体に担持すれば試薬の大部分は細孔内に存在するので、試薬の接触は避けられ、同一容器内で共存できると仮定して、複数の担持試薬を用いたワンポットでの2段階反応について検討した。
(1)2-アミノチアゾールのワンポット合成
2-アミノチアゾールはα-ハロケトンとKSCNからチオシアナートを合成し、ついでチオシアナートとアミンを反応させると得られる。担持試薬を利用して、この2段階合成をワンポットで行った。即ち、KSCNをシリカゲルに担持し、アミンはその酢酸塩をアルミナに担持して、これらの試薬が固体表面から溶出しない非極性炭化水素溶媒中で反応を行った。KSCN/SiO_2,RNH_2・AcOH/Al_2O_3とα-ハロケトンをベンゼン中で50〜80℃,6h撹拌すると対応する2-アミノチアゾールが高収率で得られた。本法は脂肪族および芳香族1級、2級アミンに適用できる。
(2)α-アルキルチオ-β-ジケトンのワンポット合成
β-ジケトンからα-アルキルチオ-β-ジケトンをワンポットで合成した。即ち、β-ジケトンを臭素化し、ついで臭素化物とチオールを反応させスルフィドに変換する2段階の反応をワンポットで行なった。臭素化剤としてアルミナ担持臭化銅CuBr_2/Al_2O_3を、塩基としてアルミナ担持水酸化ナトリウムNaOH/Al_2O_3を用いた。ベンゼンにCuBr_2/Al_2O_3とNaOH/Al_2O_3を懸濁させ、これにβ-ジケトンとチオールを加え、50℃,2時間撹拌すると対応するα-アルキルチオ-β-ジケトンが良好な収率で得られた。
無機固体担持試薬を用いる本法は、反応操作が簡便で、担持試薬はろ過という簡単な操作で生成物と分離できるので、新しい合成手法としての応用が期待できる。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Suzuki,M.Kodomari: "One-Pot Synthesis Using Supported Reagents System"Chemistry Letters. 1091-1092 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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