研究課題/領域番号 |
11650898
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
大下 浄治 広島大学, 工学部, 助教授 (90201376)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ケイ素 / エノラート / シレン / シリルリチウム / シラジエン / アシルシラン / 有機ケイ素 / カルボニル化合物 / 有機リチウム |
研究概要 |
1 トリス(トリメチルシリル)シランカルボン酸エステルに当量のトリス(トリメチルシリル)シリルリチウムを反応させると、トリメチルシリル基の一つが引き抜かれて、リチウムアルコキシビス(トリメチルシリル)シレノラート(1)がほぼ定量的に生成することを明らかにした。1は、ハロゲン化アルキル、クロロシラン類と反応してケイ素上の置換生成物を高収率で与え、アルデヒドとの反応からはカルボニル基への付加から進行した反応生成物が得られた。さらに、塩化パラジウムとの反応からは、酸化カップリング生成物であるジシランジカルボン酸エステルが得られた。 2 リチウムシレノラート((Me3Si)2LiSiCOR)と、酸クロリドを反応させると、ビスアシルシラン、またはテトラアシルシランが、複数のアシル基が置換したケイ素原子を含む初めての化合物として合成できた。 3 リチウムシレノラートとアセチレン類との反応を検討した。リチウムシレノラートは、一つ以上フェニル置換したアセチレン類と速やかに反応して付加物であるリチウムエテニルシレノラートが高収率で生成した。リチウムシレノラートは、ジアルキル置換アセチレンとは反応しない。また、リチウムエテニルシレノラートは、求電子剤と反応し、水、ヨウ化メチルとの反応によってアシル(エテニル)シランへ、クロロシランとの反応によって2-シラジエン誘導体へと容易に変換することができた。
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