研究課題/領域番号 |
11650901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
柏村 成史 近畿大学, 理工学部, 助教授 (50152632)
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研究分担者 |
石船 学 近畿大学, 理工学部, 助手 (40268462)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 電極還元 / ケイ素原子 / ジオール / カップリング / 位置選択性 / 結合形成 / アルコール / カップリング反応 |
研究概要 |
本研究においては、電極還元カップリング反応においてケイ素置換基がに大きな影響を及ぼすことを見い出し、この反応を利用したジオール類の合成、新規ケイ素-ケイ素結合形成反応および、ケイ素-炭素結合形成反応の開発に成功した。まず、ケイ素置換オレフィン系とケトンとの電極還元カップリングでは、オレフィン上のケイ素原子がカップリング生成物の位置選択性および、立体選択性に大きな影響を及ぼし、ケイ素原子の置換位置によって、生成物の構造を特異的に制御できることを見いだした。さらに、生成物中のケイ素原子の特異性を利用した新しい脱離反応を利用したアルコールの合成法も開拓した。また、オレフィン分子に置換した水酸基がカップリングの位置選択性に大きな影響を及ぼすことも明らかにした。これらの知見を基にして、含ケイ素原子化合物の電極還元反応を行い、電極の種類、反応溶媒、支持電解質、還元条件等を種々検討することにより、ヒドロシラン類の電極還元カップリング反応による新しいケイ素-ケイ素結合、ケイ素-炭素結合および、ケイ素の同族体であるゲルマニウムとケイ素との結合形成反応の開拓にも成功した。また、上述の反応を応用して、光学活性なポリシラン、オリゴシラン類の合成にも成功した。
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