研究課題/領域番号 |
11650906
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
青木 俊樹 新潟大学, 工学部, 教授 (80212372)
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研究分担者 |
金子 隆司 新潟大学, 工学部, 助手 (90272856)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 主鎖不斉 / 不斉重合 / 分離膜 / 光学分割 / フェニルアセチレン |
研究概要 |
1.主鎖不斉高分子の合成 かさ高い光学活性基を持つ種々のアセチレンモノマーの重合において主鎖に不斉が誘起されることを見い出した。光学活性基が主鎖に近い場合に不斉誘起が効率良くなされることが分かった。 2.主鎖のみに不斉を持つ高分子の合成 主鎖不斉構造そのものの効果の程度を明らかにするため、側鎖に不斉を持たない主鎖のみに不斉を持つ高分子の合成方法を検討した。水酸基含有フェニルアセチレンをキラルアミンを共触媒として重合したところ、主鎖のみに安定な不斉をもつ高分子を得ることに成功した。また得られた高分子は製膜性を有していた。 3.主鎖不斉高分子膜による光学分割 1.で得られた高分子よりの膜を用いて光学分割を行った結果、いずれも高い分離能を持つことが分かった。また、主鎖の不斉構造とともに光学活性基の含有率が重要で有ることが分かった。 4.主鎖のみに不斉を持つ高分子膜による光学分割 2.で得られた主鎖のみに安定な不斉をもつ高分子よりなる膜の光学異性体選択透過実験を行った結果、光学分割能が認められ、主鎖の不斉構造の光学分割への効果が確かめられた。また、異なるCD強度を持つ高分子よりの膜を用いて光学異性体選択透過実験を行い、CD強度と選択性との関係を検討した。 5.主鎖不斉構造の光学分割への効果 3.4より主鎖不斉構造が光学異性体選択透過へ効果を及ぼすことが分かった。また高分子の高次構造が重要で有ることも分かった。
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