研究課題/領域番号 |
11650922
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
奥山 健二 東京農工大学, 工学部, 教授 (30038020)
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研究分担者 |
野口 恵一 東京農工大学, 機器分析センター, 講師 (00251588)
神鳥 成弘 東京農工大学, 工学部, 助教授 (00262246)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | コラーゲン / トリプルヘリックス / コイルドコイル / 繊維回折 / X線回折 / 放射光 / 結晶構造解析 / 構造モデル / コラーゲン構造 |
研究概要 |
本研究の目的は、代表者等がモデルペプチドの構造を基に1977年以来提案しているコラーゲンの構造モデルの妥当性を、天然コラーゲンからの放射光を用いたX線回折像を精密構造解析することにより検証することである。研究成果をまとめると、次のようになる。 (1)ネズミの尻尾の腱から良好なX線回折像を得るのは困難であるが、カンガルーやワラビーの腱からは常に配向試料が得られ、本研究の試料として非常に有利であることを見つけた。 (2)天然コラーゲンからの回折像のようにBragg反射がほとんどなく、ブロードで各回折点を定義できない様な場合には通常のバックグラウンド除去法は適用できない。このような場合には、Fourier-Bessel級数により二次元的に回折像中のバックグラウンドを除去する方法が良いことがわかった。 (3)放射光を利用しての回折像の測定が最終年度になって初めて認められたため、現在まだ奥山モデルの回折データを用いての精密化は出来ていないが、得られた回折像の定性的な比較からはRich & Crickモデルでも、奥山モデルでも回折像中の強度分布は説明できる。今後は、回折像中の各層線上の強度分布を定量的に求め、モデル構造から得たmolecular transformと定量的な一致の度合いを目安にtriple-helix構造を精密化する。
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